➀この留学を振りかえって
このレポートを書いている今現在、帰国日3日前です。2月15日に渡韓して以来、日本に1回も帰ることがなかったので、今の感情は、留学生活が終わる寂しさと、日本に帰ることの楽しさが混ざっています。留学生活6か月目、楽しい夏休みが終わって2学期が始まりかけた秋頃、日本に帰りたくてしょうがない時がありました。家族が恋しくなり、日本の友達が恋しくなり、日本のたべものが恋しくなり、、、韓国での生活に慣れてきて刺激が少なくなった時に訪れました。その時期を乗り越えてからはあっという間でした。
留学生活を振り返って自分で成長を感じる点は、語学面と生活面の二つあります。
留学初期2月の私の韓国語レベルはTOPIK4級(180/300)でしたが、10月のTOPIK試験で6級(255/300)を取得することができました。ただ、結果を分析すると読解とリスニングはほぼ満点に近いものの、作文に関しては60点台だったので、まだまだ実力不足を感じています。留学生活で『自然と語学が伸びる』ことなんて絶対にありえません。語学は使わなければ衰えます。大学がある時は韓国人の友達と遊んだりする時間が多いので韓国語を使いますが、夏休みに入って、日本人の友達とよく遊んでいると、次の学期が始まった時に韓国語が全然できませんでした。その時から韓国人の友達と居る時は韓国語をなるべく使うように気をつけたり、ジェスチャーで誤魔化すことも控えるようにしました。問題は作文です。。。私は元々書くことが苦手でした。語学堂で何度も宿題で出される作文も苦痛でした。ただ、その語学堂の宿題がTOPIKの作文にすごく役に立ちました。60点台なので大口は叩けませんが、作文の構成が綺麗に仕上がるようになったと思います。8月以降は語学堂に通わなかったため、作文をする機会がどっと減り、それが60点台で止まってしまった原因かなと反省しています。多様な主題で何度も作文の練習をすることが大切だと強く感じました。
生活面では、『外国人』に対する壁がなくなったことです。そもそも韓国に居ると、私が『外国人』であり、同じ『外国人』であるベトナムから来た友達や台湾から来た友達はみんな「同士」のようでした。その感覚は留学に来ないと感じれなかっただろうし、韓国語という共通語を通して、様々な国の出身の友達とお話しができ、意見を交換し合い、もちろん文化は違えど、根本的な考えることや興味のあることは一緒なんだと、なんだか親近感を覚えました。それ以降『外国人』として接することはなくなり、『その人』として接するようになりました。些細な事のように思える事柄ですが、私自身は、この感覚がグローバル人材の一歩になったのではないかと思っています。
②留学経験をどのように活かすか
この留学経験で1番大きな変化はやはり語学です。先ほど述べたように、語学は使わなければ衰えてしまうので、この留学で伸ばした語学力を維持、もしくはそれ以上に伸ばす為に、韓国語を活かす、または使えるお仕事をしたいと思っています。私の夢である国際関係の公務員になり、言語研修や言語を使えるような環境で働きたいです。
また、釜山の方の「情」を受け継ぎたいです。釜山に留学していて韓国の方の「情」を色んな場面で感じ、感謝することがありました。道端や食堂でおばちゃんが気軽に声をかけることや、道を尋ねられる回数が釜山はとても多いです。最初は戸惑うこともありましたが、会話をすることの楽しさや安心感、孤独さを紛らわす事ができ、生活のほんの些細な時間ではありますが、人の温かみを感じる瞬間でもありました。日本ではお節介だとされることも、実際されてみたら別に嫌な気にはならないことも多かったので、「人が困っていたら助ける」「気軽に話しかけてみる」ことを相手の迷惑にならない範囲で心がけたいです。