Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2026年5月号 国際学部 S.H

授業紹介

私は、今学期には全部で4つの講義を選択しました。全ての講義は週2回の開講で、大学には月火水で通学しています。
所属はメディアコミュニケーション学科なのですが、履修登録のタイミングと定員により他学科の講義を選択せざるを得ず、政治外交学科の講義も選択しています。
ここでは、私の履修している4つの講義について紹介します。

・ソーシャルメディアの理解
この講義では、主に現代のソーシャルメディア環境がどのような過程で構築されたのか、どのように活用されているのか、また私たちがどのように活用すべきかを学んでいます。グループ課題もあり、現在はコンテンツを自ら作成した上で実際にSNS上にアップロードし、どの程度の影響を与えられるのかについて分析するプロジェクトを進めています。

・現代マスメディアと政治
政治外交学科の授業で、主に韓国でのマスメディアの役割と政治との関わり、ある現象についてどのような政治的な力、影響があるのかについて学んでいます。授業を進める中で、教授が国内の時事的な話題も多く言及するため、留学生として韓国で学んでいる私にとって、非常に興味深い講義です。

・東北アジア国際政治
主にアメリカと東北アジア各国の政治的戦略及び各国との関係について学んでいます。毎スライドの情報量が非常に多く難易度も高いですが、担当の教授が中国語話者なので、漢字で表現してくれることもあります。
特に日韓関係においては、少し敏感な内容についても取り扱っています。いつも日本に対する言及がある度に「S.H学生はこれについてどのように考えますか?」と質問が飛んでくるため、常に手に汗を握りながら授業を聞いています。この授業で知り合った政治外交学科の学生が横でサポートをしてくれているため、とても心強いです。

・メディアジャーナリズム
この授業では、マスメディアの歴史、現状、ジャーナリズムなど、マスメディア全般について学んでいます。授業内での質問数がそのまま成績に直結しているため、韓国人の学生たちは非常に活発に質問をしています。
この授業でもグループ課題があり、私たちのグループは一般報道と災害報道の取材元分析というテーマで発表を行いました。膨大な資料を処理する必要があり大変でしたが、グループのメンバーたちと協力しあって、芯のある発表をすることができました。

 

韓国の実名認証と電話番号、口座振込文化について

韓国では、ショッピング、デリバリー、銀行 、ファストフードといったチェーン店のクーポンアプリでさえも、インターネット上で使うことのできるサービスは全て電話番号を利用した実名認証という過程を通してのみ利用することができます。言ってしまえば、韓国での電話番号はオンライン上の身分証とも言うことができます。
2007年にインターネット実名制が採用されて以降、韓国のオンライン上のセキュリティは非常に強固なものとなりました。一方で、留学生や就労、結婚等で外国人として韓国に在留する私たちは、インターネット社会である韓国で生きていく上で非常に大きな壁となります。
それらを解決してくれるのは、留学生の間では「人権」と呼ばれている外国人登録証です。私は4月の初旬に受け取り、そのまま中古スマホ店で格安SIMを契約しました。電話番号を契約する際に外国人登録証を提示することで、実名認証がされた電話番号を作ることができます。
電話番号ができてからは、不自由なく全てのオンラインサービスを利用することができています。大学の掲示板やフリマアプリの会員登録、銀行の口座開設でさえ、実名認証のされた電話番号で認証コードを受け取るだけで即日で作ることができるため驚きです。
そのため、韓国ではモバイルバンキング(アプリ上での銀行取引)が幅広く普及しています。銀行間の送金は他行宛てであっても無料で振り込むことができます。実際に、個人経営の小さなお店や大学やサークルの活動での費用の支払い、友人との食事の割り勘も全てモバイルバンキングを利用した口座振込で行います。
韓国を中心としたアジア各国や、欧米等の先進国では銀行の振込手数料が無料です。一方で、日本の銀行では他行宛てはほぼ必ず100円から200円ほどの手数料が発生します。数年前に提携銀行間の送金が無料になるサービスが始まりましたが、まだまだ一般的な普及にはたどり着いていません。若い世代では決済アプリの送金機能が用いられることもありますが、受け取った残高の使い道が制限的であるため、韓国の口座振込ほどの利便性とは言いがたいです。
韓国での、実名認証のされた電話番号さえあれば、言葉通りスマホ片手で日々の生活が送れてしまう利便さは、実名制と金融インフラの協力、一体化により実現しています。日本が目指すキャッシュレス社会及びデジタル化の過程でも、日本が韓国から学ぶべき点もあると感じました。