Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東呉大学
2023年4月号 国際学部 K.N

1.授業紹介

私の取っている授業を紹介します。現在、私が取っている授業は4つあります。2つは留学生向けの中国語初級のコースです。そして、その他は、日本語学科1年生向けの「日本文化概論」の授業と英文学科3年生向けの「英語跨文化溝通」の授業を取っています。最大で5つの授業を選択することが出来ますが、選んでいた授業の人数が開講人数に達しておらず、開講されなかったため、私は4つの授業を取っています。中国語のクラスは「初級口説華語」と「初級文化華語」の2つです。2つのクラスの内容は似通っていて、中国語を少し勉強してから行った私にとっては少し退屈です。漢字を使わない国からきている人が大半なので、授業はほぼピンインで教えられます。「初級口説華語」の授業は教科書を買う必要がありました。「日本文化概論」では教授がポケモンの論文を英語で紹介していました。この授業は日本人が私しかいないのでよく意見を聞かれます。そして、この授業を通して日本語が上手な台湾人の友達が出来ました。日本文化に関するコースは日本に興味がある人が取っているので、友達ができやすいと思います。そして「英語跨文化溝通」の授業では、いくつかのコースを先生が用意していて、私は言語交換のプロジェクトに参加しています。期末のプレゼンテーションに向けて、台湾と日本の教育制度の違いについて話をしています。この授業は生徒がグループに分かれて話をするので、とても自由です。実際は、毎回おいしいレストランを聞いたり、簡単な中国語を教えてもらったりしています。

2.台湾で使われる言語について

皆さんご存じの通り、台湾では中国語が話されています。しかし、台湾の中国語は中華人民共和国で話されている中国語(普通語)と比べるといくつか違いがあり、台湾で話されている中国語は「台湾華語」といわれます。違いは大きく3つあります。一つ目は漢字が違います。中国大陸で使われている漢字は簡体字ですが、台湾で使われている漢字は繁体字です。繁体字は簡体字よりも画数が多く、複雑です。2つ目は、台湾はピンインではなく、注音符号という記号を用いて、発音を表します。注音符号は発音記号ですが、SNS等で笑っていることを表現する際に注音符号を使用するなどの使い方もあります。台湾人にピンインを聞いてもわからないと答える人が多く、スマホのキーボードは注音符号を使って文字を入力する人が多いです。3つ目は、発音や単語が異なります。例えば、単語に関して、中国語でホテルは「酒店」ですが、台湾華語では「飯店」と表します。そして、発音に関して、台湾人はそり舌音(ZhやChなど)の発音が弱いです。私はこの3点が大きな違いだと感じます。学校で中国語を習う場合、中国大陸の中国語だと思うので、これらの違いを最初から知っておくと、台湾に来た時に役立つと思います。そして、台湾は「台湾華語」だけでなく、「台湾語」も話されます。中国語だと「台語」と言います。しかし、現在では話すことが出来る人の数は減ってきているそうです。台北出身の友達に話せるかどうかを聞くと、大半はあまり話せないと答えます。しかし、台南や高雄など南部に行くと台湾語が話せる人が多いそうです。私のルームメイトは台南出身で、台語を話すことができます。おじいちゃん、おばあちゃんと話すときは台語で話すため、できるようになったそうです。日本ではありえないことなのでとても面白いなと思いました。

左 台南駅          右 高雄の美麗駅