1 現地の学生、友人について
現地の学生や友人についてですが、台湾人は本当に親切な人が多いと感じています。日本人であるというだけで好意的に接してくれる人が多く、台湾で生活する中でその温かさを何度も実感しました。そのため、日本に帰国した際には、台湾人の良さを友人や家族にもっと広めていきたいと強く思っています。今回は、私が実際に体験した台湾人の「いい人エピソード」を紹介します。
まず、管理学の授業における先生の対応がとても印象的でした。東呉大学ではTronClassという、龍谷大学でいうManabaのような学習管理システムを使用しています。その中のクラス全体へのアナウンスにおいて、私がクラスで唯一の外国人、かつ日本人であるにもかかわらず、中国語だけでなく英語、さらに日本語でもわざわざ案内をしてくれました。同じ内容のアナウンスが三言語で表示されたときは、大きな衝撃を受けると同時に、非常に手厚い配慮だと感じました。
また、授業中に英語では伝わりにくい専門用語が出てきた際には、先生が中国語で補足説明をすることがあります。その際、私が日本人であることを意識して、黒板に日本の漢字を書きながら、少しでも理解できるように一生懸命説明してくれたこともありました。このような細かな気遣いから、学生一人ひとりを大切にしている姿勢が伝わってきました。
次に、今学期履修した英語の授業でも、外国人としての存在を強く感じる場面がありました。多くの学生は中国語で会話したがる中、私がいることで必然的に英語を使う環境が生まれ、その点について先生から感謝の言葉をもらいました。自分がいることで授業の雰囲気や学習環境に良い影響を与えられていると感じ、とても嬉しかったです。
これらの経験から、外国人が多いクラスで国際交流を楽しむことも魅力的ですが、自分一人が外国人という環境で、よりリアルな台湾人の大学生活を体感することも、非常に価値のある面白い経験だと感じました。
2 ラスト1カ月の生活について
ラスト1カ月では、私はほとんど就職活動を諦めるという選択をしました。これはいわゆる戦略的ギブアップであり、この経験自体が将来の就職活動にも必ず活きてくると考えたからです。留学中にもかかわらず就職活動一色の生活になっていたことに、どこか罪悪感を抱いていました。そのため、「今一番大切にすべきなのは留学生活なのか、それとも就職活動なのか」という問いに何度も向き合い、最終的には台湾の友人との時間や大学の授業、クラスメイトとの交流を優先することに決めました。
この決断が後期留学生活の中で最も印象に残る思い出となりました。それまで私は就職活動を理由に、多くの友人からの誘いを断ってきましたが、すべての誘いに「Yes」と答えると決めてから、日本に帰りたくないという気持ちが一気に強くなりました。台湾で友人たちと温泉に行ったり、クリスマスパーティーを開いたり、台湾料理を食べ尽くしたりと、かけがえのない時間を過ごしました。その一方で期末テストの勉強にも取り組み、全科目の単位を取得できた手応えを感じています(結果はまだ分かりませんが)。
また、個人的に最も衝撃的だったのは、フィリピン留学やカナダ留学でも出会えなかった、初めてのイギリス人と知り合えたことです。スコットランド出身で非常に強いアクセントがあり、最初は何を話しているのか全く分からなかったことも、今では良い思い出です。イギリス人の口から聞いた「A bottle of wine」というフレーズは、一生忘れないと思います。さらに、前学期のルームメイトたちと再び食事に行ったり、ドイツ人のクラスメイトが台湾でインターンをするために戻ってきた際に再会したりと、人とのつながりを改めて実感する1カ月でもありました。後悔なく過ごすことができ、最高の締めくくりだったと感じています。
