Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2011年9月号 経営学部 M.T

【授業紹介②(受講している科目について)】

第二学期、私は高級一班で勉強することになりました。前の中級一班が四科目だったのに対し、高級一班は五科目あります。 科目一つ一つを詳しく紹介します。

閲読・・・週8コマと、一番コマ数が多い科目です。主に文章をよみ、出てくる単語や文法を使っての問題を解き、一課終わるごとに作文を書きます。主に読み書きをみっちり勉強・練習する科目です。中級一班の読写と同じ部類ですが、単語や文法は一段と難しくなっており、文章も倍以上になっています。

新聞聴力・・・週4コマある聴力の授業です。一般の聴力と違うのは、教材がニュースや新聞・ラジオをもとにしているということです。ニュースやラジオの常用語を学んだり、実際のニュースなどを聞いて問題を解いていきます。今までの聴力よりずっと常用的ですが、速さなどになれていないと少し難しいです。

口語・・・週4コマある日常会話に重点を置いた授業です。教科書を基に内容を読んだあと、みんなで議論し発表します。会話を上達させることが目的なので、議論などが白熱すると授業内ずっと話あっていたりするので、他の授業と比べると自由な感じです。また、授業内に1人1回パワーポイントを使っての発表もあります。

中国概況・・・中国の地理や歴史・民族など、“中国語”と言うよりは、“中国について”を勉強する科目です。週1コマで、1回で1課終わらせるので少し早いです。

写作・・・文章を書く練習をする授業です。長文・感想文などではなく、主にメッセージカード・伝言・招待状・履歴書などの短く簡単で実用的な文章の形式を勉強し練習する授業です。週1コマあります。

前学期の中級1の授業と比べると、文法は知っている物とみなされるため閲読は主に新出単語やそれに関連した言葉の勉強に重点を置いているように思われます。また、以前より自分の意見や感想を話したり文章にしたりという勉強が増えました。

【治安、危険を感じた事・トラブル等について】

上海では凶悪犯罪と言うのはあまり聞きませんが、スリや詐欺がとにかく多いです。スリは私の友人も何人かあっていて、人の多いところでは用心しなよ。と何度も言われました。詐欺は、たとえば日本人だとわかると、「私日本語勉強していて、話し相手が欲しい」や「良いお茶屋さん知ってるから行かない?」などと片言の日本語で話しかけてきて、ついて行くと何百元単位で支払いを迫られる・・・・。というものです。最近増えつつあるようで、実際夏休みの間、私が知るだけでも2~3件そのような事がありました。

また、特に観光地の露店や美容関係の客引きが結構強引な面があります。躊躇したり立ち止まってしまったら腕を掴まれ強引に引っ張って行こうとする人も結構いたりして驚きます。特に日本人は突っぱねる事が出来ない性格の人が多いためか、推しに負けて高額商品を買わされてしまったりする人も多いようです。このような場合は、上記にあった詐欺同様、心を鬼にしてきっぱり断る態度を見せないと延々と捕まってしまいます。

また、交通はとても危険です。日本と交通様式が違うという面もありますが、それ以外にも車や電動バイクの運転がとにかく荒いです。電動バイクなんかは平気で信号無視をしますし、歩行者優先と言う概念が無いので、日本的感覚で道路を渡っているとかなり危ないです。道路を渡るときは中国の人に合わせて渡るのが一番安全だと思います。

【中国の長距離列車】

この留学中、連休や長期休暇を利用して色々なところに旅行に行きました。その時の移動手段としてよく新幹線や寝台列車、高速鉄道を利用しました。 今回はその列車の特徴などについて少し紹介します。

硬座・・・ボックス席で板作りの椅子に布をかけた簡単な座席です。乗っている人のマナーもあまりよくありません。発車30分ほどで床にゴミが散らばり、常に騒々しいです。また、座席なし切符を購入した人がこの車両に乗り込むので、空いてる席に勝手に座っている人などもいます。2~3時間の距離ならいいですが、長距離旅行の時に利用するのはオススメ出来ないです。 前学期にこの車両に23時間乗ったつわものを知っていますが、私には真似出来ません・・・。

軟座・二等席・・・車両によって呼び名が二つあるようですが、内装はあまり変わりません。こちらは日本の新幹線の自由席と同じです。車両の前にテレビがついており、映画やニュース・CMなどが放送されていたりもします。

 一等席・・・日本の新幹線のグリーン車と同じような内装です。

硬臥・・・寝台の一つで、三段ベットのものです。仕切りなどは無く、ベットも人ひとりやっと寝れるくらいのものです。乗車後駅員が切符と預かり証を引き換えに来て、降りる前に再度引き換え切符をもらう。と言う形式です。

軟臥・・・寝台の一つで、二段ベットのものです。部屋のようになっていて一部屋に二段ベットが二つあり扉をしめ、鍵を閉めることもできます。中には電気ポットが置いていてお湯を沸かせるようになっています。また、テレビも一ベットに一つ付いています。

主要な座席・寝台はこのような感じです。電車で長距離だと半日や一日以上かかるものもありますが、日本ではなかなかできない経験だと思うので、留学や長期旅行に来た人は一度長距離列車を体験することをオススメします。