Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2011年9月号 経済学部 S.T

<授業紹介②>

今学期のクラスは、前学期より1つだけレベルの高い中級班の1を選びました。元々は、中級班の2だったのですが、授業を受けてみて少し難しいと感じたために中級班1に変更しました。どこの班にするか、また班を変更するかしないか、すごく悩みましたが、班が決定するまでの1週間の間に、いくつかの班を受けてみて自分に合ったレベルの班を私は決めることができたので満足しています。また、以前のクラスメイトも皆このレベルの班をお選んでいたため、やはり自分もこの班にしようと決めました。どこの班にするか悩んだ場合は、登録の面接の時にとりあえず少しレベルの高い班を希望しておくといいでしょう。そうすると、後々変更ができるため、難しいと感じたら下げることができます。しかし、下の班から上の班に変更したい場合は、テストを受けて合格しないと変更することができません。私の周りでもテストに落ちて変更が出来なかった人がいたので、この仕組みを知っておくと良いと思います。授業の科目については、前学期と変わらないので、特に紹介することはありません。ただ、私のクラスは、多くの生徒が今学期からの新しい留学生であるため、先生もそのことを考えて、授業のレベルを下げて易しく教えたりしています。ですから、クラスは前学期より1つ上に上がったのですが、今のクラスの授業のレベルは、前学期終了時より低いと言えると思います。それでも教科書の内容は少し難しくなっているので、毎日授業についていくだけで精一杯です。理想としては、今のクラスの勉強をしつつ、レベルの高いクラスの教科書を自分で買い勉強しつつ、HSKの資格の勉強もしたいと考えてはいるのですが、中々思いどおりになりません。

<治安、危険を感じたこと、トラブルについて>

危険を感じたことと言えば、夏休み中に起きた中国の高速鉄道の事故です。私もちょうどあの時期に旅行で鉄道を利用していたので、すごく衝撃的な出来事でした。さらに、先月にもなんと普段よく利用する地下鉄で事故が発生しました。そのときちょうど私は、違う線の地下鉄を利用していて、地下鉄の電光掲示板でその事故のことを知りました。この事故は何百人と負傷者がでているにも関わらず、中国は、「軽度」の衝突事故ということでニュースで報道していたのを見て、やはり信じられない国だなと感じました。さらにもう1つ、これも夏休みの出来事なのですが、学校の門の通りの店にバスがお店に突っ込むという事故もありました。ガラスの破片が道路に散乱していて、店の周りにビニールシートが張ってあり、この事故の影響で3件ほど店の改修工事をしていました。どういう原因で事故したのかわかりませんが、中国の交通事情に加え、あれだけ運転が荒いと事故が起こってもおかしくないなと感じます。この夏は、この3件の交通機関の事故の影響で、最近乗り物に乗っているときは、今まで以上に不安と緊張を感じるようになりました。いつ自分が乗っているバス、タクシー、列車が事故を引き起こしてもおかしくないなと思うようになりました。治安に関して危険を感じたことは、中国の中でも上海は治安が良いと言われていることもあって、私自身そういった経験はありません。ただ、旅行のときに、個人タクシーに騙されて、最初言っていた値段より高い額を請求されたことがあります。その時、中国人の友達が一緒にいて「これは心強いぞ」と思ったのですが、中国人の友達が運転手に訴えるも、運転手は絶対に譲る気配はない様子で、このまま言い争って、事が大きくなるのは避けたかったので、結局私たちが折れるしかなく、泣く泣く少し高いタクシー代を払ったなんてことがありました。トラブルに関しては、こちらに非がなかったとしても、こちらが折れるということも大事だと私は感じます。留学生として、他国で生活している以上、なるべくトラブルを避ける、トラブルにあってもうまい具合に回避することが大事だと思います。

<新しいルームメイト>

9月になり、ルームメイトが変わりました。これで3人目です。前学期のタイ人、夏休みの期間のインドネシア人、そして今学期の韓国人といった感じです。それぞれの国の人と一緒に住むことができて、自分はラッキーだと感じました。今回、念願の韓国人がルームメイトになったわけですが、やはり韓国人は日本人と似ているところが多いなと一緒に生活していて感じます。生活スタイルが似ているし、お互いの国の音楽や映画事情に関してもある程度の認識があるため、一緒に部屋でそのことについて話したり、映画を見たりしています。彼は、日本の映画やドラマに興味を持っていて、そのこともあり日本語を少し話すことができます。毎日、少しずつ日本語を教えてあげています。彼の日本語の進歩は、ものすごくはやく、まだひらがなは読めないのですが、映画、ドラマの台詞だけで少しずつ日本語をマスターしている様子をみていると、すごいなと感じます。私も韓国の音楽に興味があるので、とりあえず韓国語の勉強を始めました。ですが、どうも教えてもらった単語が右から左に抜けていって韓国語の難しさを感じているところです。それでも語学の勉強の初めの方は、やはり面白いもので、暗号にしか見えなかったハングルの構成を理解したときは、面白いと感じました。韓国語の勉強を始めたからといって、中国語の勉強が疎かになるわけでもなく、私の場合、むしろ以前より効率良く中国語の勉強が出来ています。1日の少しの時間、韓国語の勉強を挟むことで、中国語ばかり勉強をしていた時より、少し効率がよくなったような気がします。留学中、ルームメイトや友達の影響で他国の言葉に興味を持つことがあると思います。中国語の勉強の気休め程度にその他の言語を勉強するのも良いかもしれません。