Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2013年12月号 経済学部 H.H

試験について

試験には读写・口语・泛读・听力の四科目があります。(授業内容については4月号10月号をご参照ください)前学期は私のクラスが、初級三だったため、口语を除いた3科目の試験内容のほとんどが、授業でやった内容から出題されました。(詳しくは7月号をご覧ください)ですが、今学期は中級二のクラスにいるため、全体の2割程度が実力問題となっていました。ただ、実力問題といっても、内容は授業で学んでいた内容と同じレベルか、それよりも少し簡単な内容だったので、授業にさえ出ていれば、決して難しいテストではありません。

口语については、定められたテーマについて数分間喋るのに加え、授業で習った構文を使っての口頭作文が求められます。ですので初級三の時よりも、準備が大変でした。しかしながら、以前と比べて中国語のレベルは上がっているので、心理的には初級三の時よりも気楽に試験に臨めました。

 

新年という名のお別れ

ある一つの出来事に対する人の捉え方は、千差万別です。それは単純に見方の問題だけでなく、それぞれの人にとって、現実をどう感じているか、ということにも関わってきます。今回そういった、物事に対する捉え方の違いを、肌で感じる出来事があったので、紹介したいと思います。

12月31日の夜、私は友達と一緒に、外滩という上海有数の観光スポットに出かけました。理由は、年明けと同時に打ち上げられる、花火を見るためです。大晦日の外滩は凄まじい人の数で、場所によっては身動きが取れないほどでした。ですが、さすが中国といったところでしょうか、警察の動員数も凄まじく、大した混乱も起きることなく、無事新年を迎えようとしていました。

1月1日の0時になると、一斉に花火が打ち上げられました。日本の悠々とした花火とは違い、とてもスピーディーで激しい花火でしたが、新年を祝うにはとても良い花火でした。花火の前後で新年を祝う歓声が、あちらこちらで上がっていましたし、私たちも友達同士で、新年の到来を喜んでいました。

しかし実際のところ、私の心の中が新年ムード一色に染まっていたかというと、そうではありませんでした。なぜなら、この花火を見上げているということは、私の留学生活もあと僅か、という意味でもあったからです。ですので、私にとってこの花火は、中国から私に送られた、「お別れの花火」に思えてなりませんでした。

新年の花火に、留学生活の最後を感じるというのは、とても不思議な感覚です。そして今も新年が明けたという実感はとても希薄です。でもそのように私が感じるのは、もうすぐ中国から、そして中国にいる友達から離れるのが、名残惜しいからに他なりません。