Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2015年12月号 文学部 T.M

〈試験に関して〉

今回は私が現在所属している中等一級でのテストのことに関して簡単に紹介させていただきます。とはいえ、ほとんどの点は8月号のマンスリーレポートにてすでに紹介しておりますので、ここでは前学期との違いなどについて触れることにします。(テストの形式などに関しては8月号をご覧いただけると幸いです)

 

◌読写…前学期と形式等はほぼ同じです。

造句(与えられた単語を用い、文を考える)の問題が会話形式のものとなり、その内容に適した文を考える必要があるため、ただ単に単語の意味や使い方を知っているだけでなく、ある程度の応用力が求められます。授業中にも同様のことは行うので、その際に言い回し等も確認しておかなくてはなりません。 全体的な難易度に関してはさほど難しくはありません。復習をしっかりすれば、難なく解くことができると思います。

◌听力…前学期と異なり、書き取りの問題がなくなりました。

内容の4分の3ほどは教科書通りの内容、残りは初見の問題となります。初見とはいっても全体的に難易度は低めとなっているため、比較的簡単に解くことができると思います。リスニングのレベルはHSK5級程度だそうですが、音声が二度流れるぶん落ち着いて解くことができます。

◌泛読…形式は前学期と同じで、教科書の問題と初見の問題が3:2ほどの割合で出題されます。初見の問題でも専門的で複雑な内容が取り上げられるため、前学期と比べてやや難易度が増したように感じました。前学期同様「ひっかけ問題」も多く出題されるため、私にとっては一番厄介な試験でした。

◌口語…前学期の「音読」が「暗唱」へと変わりました。それ以外の点は前学期と全く同じです。試験内容は、「与えられた単語を用いつつ、テーマに即した内容を話す」といったものと、前述の「暗唱」の二つで、どちらも授業中に学習した範囲から出題されます。なおこちらも前学期同様、テーマ等は試験直前に決定されるため、どの課もまんべんなく復習、暗記しておく必要があります。

 

以上が今学期のテストに関してです。なお、カンニング防止のため、今学期も記入はボールペンのみとされました。

 

〈新年晩会について〉

上海師範大学では、毎年12月末に「对外汉语新年晚会」というイベントが開催されます。今年は12月24日に行われました。これは非常に大きなイベントで、留学生だけでなく、本科生、研究生(日本でいう院生)、現地の中国人学生など、約150人もの人が演目に出演されています。観客数も驚くほど多く、会場の座席数(おそらく500席は軽く超えると思います)が足りなくなり、後ろのほうで立ったまま見物している人もいました。

演目の種類は海外の伝統舞踊、歌、漫才など様々で、またどの演目も質が非常に高く、見ていてとても面白いものでした。中でも特に印象深かったのが、インドネシアの民族舞踊「沙曼」(サマン・ダンス)です。すごい迫力、洗練された動き、個性的掛け声など、ただただ「素晴らしい」の一言でした。どうやら宗教、儀式等に関係のある舞踊のようで、その独特の雰囲気に会場全体が惹きこまれていました。

また、各国の留学生たちで「Let it go」(アナ雪でおなじみの…)を歌う、というものもありました。様々な国の言語で同じ歌を、というのが、同じく様々な国から来た留学生が同じ「中国語」を勉強する、という上海師範大学の在り方と似ているなぁ、と感じました。

「新年晩会」の入場は、その観客数があまりに多いためチケット制となっています。(それでも座席は足りなくなるのですが…)チケット自身は会直前の授業中に無料配布され、またこのチケットの整理番号を用いて抽選会なども行われます。当選者には様々な景品が贈られるようです(残念ながら私も友人も外れてしまいましたが…)

もともと私は相互学習の相手の方に誘われて(相手の方は演目に出演されていました)見に行ったのですが、実際非常に見どころの多い催し物だったので、参加してよかったなぁと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

写真:左上から1~5

1こんなに小さい子供たちも演目に参加していました!!

2西遊記とからめた漫才

3インドネシアの伝統舞踊「沙曼」

4様々な国からの留学生が一緒に歌われました

5閉会式の様子