・ テストについて
試験は中間テストと期末テストがあります。一学期分の成績はこの二つのテストと平常点(出席)を合わせて100点満点で換算されます。中間テスト3割、期末テスト6割、平常点1割といった配分になります。
基本的に語学留学生のテストの科目は普段受けている读写,泛读,口语,听力の四つになります。中間テスト、期末テストどちらも2日間の日程で、2科目ずつ行われます。どの科目も普段使っている教科書に沿って出題されるので、普段の授業をしっかりと聞いていれば自然と悪い点数を取ることはありません。ただし、先生にもよりますがテスト範囲は比較的広く、多くて15課(ページでいうと100ページ近く)あったこともありました。どちらにせよ全て授業でやったところなので、正直テストに対して苦痛と感じたことはありませんでした。しかし、口语だけは少し変わっていて暗記とはいきません。事前に幾つかテーマが出され、それぞれの回答には使うべき単語が指定されます。先生の目の前に立つまでどのテーマについて話すかはわかりません。つまり、暗記はほとんど不可能であり、授業で習った単語の意味をしっかり理解し、使い方も分かったうえで指定された単語を使わないといけないという話すテストになります。ですが、どの先生も堅苦しい雰囲気ではないのでリラックスして先生と会話できればこのテストも難しくありません。
テスト中の学生の態度もこれは留学生ならではの雰囲気なのか、みんなあまりテストを負担に感じていない様子で、気楽に楽しんでいる様子でした。個人的に日本人と韓国人は他の生徒に比べて特に真面目に事前に準備してテストに挑んでいる印象を受けました。
・ 中国のナンバープレート事情
ナンバープレートに150万かかる?!
中国のナンバープレート(中国語: 汽車牌号)事情は少し変わっています。中華人民共和国のナンバープレートは1992年に新しいシステムが制定され、国家公安部下にある車輌管理事務所によって発行されています。中国で縁起の良いとされる6、8、9という数字を含むナンバープレートへの人気はすごく、数字が順番に付けられていた以前のシステムでは賄賂などが問題となっていました。代わって導入された新システムの中でも北京と上海ではナンバープレートの発行の仕方が違っています。
まず、北京では抽選制度を採用しています。過去最高で137倍にのぼるなど凄まじく狭き門で抽選が行われます。家族みんなで申し込むなどある程度応募者が水増しされていると言われていますが、車に対する購買力の強さが見られます。
交通渋滞が深刻な上海市では、少しでも車の利用者を減らすために2002年より毎月発行するナンバープレート数を制限して毎月一回オークションでしか購入できないことになっています。さらにオークションに参加するにも数万かかりますが、2015年3月21日に上海市にて行われたオークションでは民間の自動車に配給された新しいナンバープレートは7,406台分、それに対する参加者は13万人以上で、落札率はわずか5.6%、そして平均価格は74,600元(約150万円)でした。ナンバープレート1枚購入することで車を1台分買うことができます。車によっては買ってお釣りが来ることもあるでしょう。
ではなぜこんなに人々が地方ではなく北京、あるいは上海のナンバープレートを必要とするのでしょうか。なぜなら、これらの都市では、ある決まった日、通勤ラッシュの時間帯などその都市のナンバープレートの車しか高架道路を利用出来ないという規制があります。また地方でナンバープレートを取得すると、車検などの手続きを地方で行わなければなりません。さらに上海では、一定期間以上上海にとどまっている地方ナンバーの車に対しては、通行費を納めさせる制度もありなにかと制限が多いのです。しかし、郊外に住む人や、通勤に使わない人にとっては地方のプレートでも影響は少ないので、近頃は北京、上海近くのナンバープレートを取る人も増えてきているそうです。
さらに最近では省エネ、新エネルギー車購入者に対し、専用のナンバープレートを市当局が無償提供する計画が発表されました。計画の詳細は明らかになっていませんが、今後、省エネ新エネルギー車の販売に拍車がかかることは間違いなさそうです。
ちなみに落札費用大半の使用目的は地下鉄の整備にお金が回されます。地下鉄の整備がよくなると、車の利用者が減ることが期待されると言われていますが、一度車の便利さを知ってしまうとそう簡単には行かないのも現実です。
上海のオークション方式は中国国内でも比較的効果があると言われていますが、それでも地球温暖化がより進む今の環境状態を考えればこれにとどまらずまた違った対策方法を考え出していかなければなりません。