Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

バルセロナ自治大学
2022年11月号 文学研究科 J・K

①授業紹介

現在、私は大学において、月曜にスペイン語の授業と木曜に日本語の授業の二つを、大学内に併設されている語学学校で、火曜と木曜にスペイン語の授業をそれぞれ1つ、計4つの授業を受講しています。今回はそれらの授業について、紹介します。まず、月曜のスペイン語の通訳の授業は、受講するための条件として、大学が開催する試験を通して、DELEのB1のレベルの実力があることを証明しなければ、受講することが認めらなければいけません。ですが、実際の試験はその難易度よりもかなり優しく設定されているので、第二外国語でスペイン語を選択している方は、そこまで心配することはないと思います。しかし、注意する点が一つあります。合格者・不合格者の名前が受験者全員にメールで送られてきます。そのため、心配な方は、事前に準備していた方がいいと思います。授業内容としては、基本的な文法についての内容が中心です。次に日本語の翻訳の授業です、この授業は、主に教科書の日本語をスペイン語に翻訳しながら、授業を進めていきます。事前の試験はないですが、日本人の生徒はC1からC6にレベル分けされた授業のうち、C5レベル以上しか受講することができません。また、この授業は会話と翻訳の週2回の開催なのですが、日本人は翻訳の授業しか単位がもらえないので注意が必要です。また、授業内の言語でカタルーニャ語がよく使われるのでそれにも注意が必要です。日本語の授業は人気が高く、定員がかなり速い段階で埋まってしまうので、もし受講を希望するならできるだけ早く履修登録を行いましょう。最後に語学学校についてですが、これは、事前に無料の能力判別テストを受けて、分類されたクラスにおいて、受講します。曜日は選べますが、週2回の開催です。講義内容としては、会話やリスニングが中心です。かなりレベルが高く、勉強になりますが、大学内の講義とは異なり、授業料を支払わなければならないので、留意しましょう。

②W杯について

今年のスペイン留学の大きな特徴としては、サッカーのW杯が開催されるということがあります。スペインはサッカー大国であることから、W杯に対する関心はかなり高いです。寮にあるバルでも連日W杯を放送し、特にスペインの試合の時は大盛り上がりを見せています。ですが、友人によると今回のW杯はカタールの人権問題についての批判から、かなり控えめになっているとのことで、欧米の人権意識の高さを感じました。グループリーグ最終戦は日本対スペインだったため、バルセロナの中心地のバルで観戦をしました。バル内はスペイン応援一色で、かなりのアウェームードだったのですが、結果は2-1で日本の勝利ということで、忘れられない思い出になりました。また、試合後には多くのスペイン人の人々に祝福の言葉をもらったのも印象深かったです。試合翌日には日本の勝利について一面で新聞に取り上げられてもいました。W杯の時期を除いても欧州においてサッカーは生活の中で非常に大きな割合を占めていると感じます。特にバルセロナはFCバルセロナという世界屈指のメガクラブがあるため、街中には至るところにFCバルセロナのロゴがあり、お土産屋で多くのグッズが取り扱われています。試合日前後はTVでサッカーについて多く取り上げています。このように生活にサッカーが文化として根付いているからこそ、欧州の国の多くが、W杯で優勝できるのだと感じました。そのような国でW杯を観戦できたのは人生で非常に大きな経験となったと思います。

バルセロナにある世界最大級のスタジアム「カンプノウ」

FCバルセロナのホームスタジアム

W杯 日本対スペイン戦を観戦したバル