余暇の過ごし方
ドイツ人は休暇によく海外に行きます。2012年のDeutschen Reiseverbands (DRV) の調査ではドイツ人は最も外国でお金を使う国民であるという報告があります(2013年は中国が一位)。ドイツの学生は一年間にだいたい4か月の休暇があります。そして、EU内ではパスポートの提示なく(もちろんパスポートを携帯する必要はあります)国を行き来できるので、ドイツにいると海外旅行がとても簡単で身近なものになります。大学のあるエッセンはドイツの西側に位置しているためフランス、ベルギー、オランダにとても近く3,4時間あれば行くことができます。私は夏の休暇にゴッホ美術館を目当てにオランダのアムステルダムに行ってきました。アムステルダムはドイツと比べて細い入り組んだ道とたくさんの川と橋があり、そこをとてもたくさんの自転車と歩行者、車が行きかうので、慣れるまでは少し怖かったです。また、通りの名前がどこにも記載されていないことが多く、あまり観光客にやさしくない印象を受けました。そして、アムステルダムのコーヒーショップではとても容易にマリファナの販売をしていて、改めて自分が外国に来ているということに気づかされました。自分が今まで持っていた培ってきた常識や、何が正しくて何が間違っているかの境界線が、海外では私が想像していたよりもずっと脆いものであったと感じました。そして、だからこそ自分で自分に責任を持って行動することが海外ではより必要とされるのだと思います。
ドイツのスーパーについて
ドイツの多くのスーパーは夜の8時頃には閉まってしまい、日本のコンビニエンスストアのようなものはありません。さらに閉店法により日曜日は多くの店が閉まってしまうので、計画的に買い物をしておいたほうがいいです。しかし、Essen Hbf などの大きな駅の周りのスーパーやお店は日曜日でも開いているので安心です。また、ドイツのスーパーと日本のスーパーの大きな違いは会計の時だと思います。会計の際日本の店員は通常立っていると思いますが、ドイツの店員は座ってレジを打ちます。そして、ドイツでは商品を自分でベルトコンベアの上に置き、会計が終わると急いでベルトコンベアから自分で袋に入れなければなりません。そして、買い物袋は全て有料です。ドイツのレジでは店員の仕事が極限まで削られているなと感じました。考えてみれば、確かにレジを打つときに店員が立っている必要はないのであって、合理的に考えれば座って差支えないのだけれど、日本の”お客様”という点から考えれば座っているのは失礼になるのだと思いました。故に、日本の店員のサービスはドイツよりも行き届いていると感じます。また、ドイツのレジでは客と店員が必ず挨拶をします。会計の前には”Guten Tag” ”Hallo” と言い、会計の終わりには“Einen schönen Tag noch“ “Tschüss“と言い、客と店員が会話を楽しんでいる光景もよく見かけます。日本のスーパーでは店員と客の関係はもっとシステマティックな印象を私は持っていました。スーパーのレジ一つとっても文化の違いがみられてとても面白いなあと思います。