Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2022年7月号 政策学研究科 Y. Y.

①治安、危険に感じたこと

 ドイツ・デュースブルクは私がこれまで行ったことのあるシンガポールやアメリカなどの国に比べ、スリなどの犯罪への対策は、正直、思っていたほど慎重ではないように感じる時があります。例えば、シンガポールでは現地の学生に「リュックを絶対に前に背負って!」とスリ対策を促すエリアがあったり、アメリカでは、「絶対に一人で行動してはいけない」と言われるエリアがありました。デュースブルクに来て、みんなが気をつけていることは、例えば、パソコンやタブレットなどの電子機器をそのまま机の上にぽんっと置いて席を離れないことや、スマートフォンの管理です。

 私自身が実際にスリや暴力被害といった危険を体験したことは幸運なことにいまだにありません。とは言っても、スリや暴力事件などの話はよく聞きますし、用心に越した事は無いと思います。

 身近に起こった危険の一つに、留学先で出会った日本人の友人は詐欺被害に遭っています。その子が言うには、突然、外務省(Auswärtiges Amt)を名乗る人から英語で電話がかかってきて、「あなたの個人情報が犯罪に使われたので、マイナンバーを教えてください」と言われたそうです。実害があったわけではありませんが、外国で急に犯罪を犯したと言われるとパニックになりそうですよね。

 また、普段の生活の中で、ドイツでは時々大変な人混みに遭います。サッカーの試合後やライブ会場の最寄駅の混雑は東京の通勤ラッシュ並みの人混みです。それに加え、それぞれのイベントの予熱が冷めきっていないこともあり、かなり賑わっています。日本とは違い、ドイツの駅にはドアの位置が示されないため、電車に乗る列や順番がありません。そのため、「我先に」と人が行くので、もみくちゃにされたり、罵声が聞こえたりします。その間にものをスラれたり、怪我をしそうで危ないなと思っています。

 

②みんなが集まる場所

 少し食事をしたり、勉強をしようかなと思った時に行く場所は決まっていますか?または、そこに行けば誰かに会える場所はありますか?いわゆるサードプレイスのような場所です。私はしばしば「インスグリューネ(Ins Grüne)」というカフェに行きます。このカフェは、デュースブルクキャンパス内に3つあるカフェの内の1つです。駅や各学生寮に近く、付近にはシェア自転車もあるため、通いやすい場所にあります。そういった立地的環境もあり、このカフェには自然と人が集まります。「行けば誰かしら知り合いに会える場所」だと認識している学生も多くいると思います。

 

 留学期間中、予定が無く、家に引きこもってしまう日々が続くことがありました。しかし、カフェに行くようになってから、人と会う機会も増え、留学生活がより充実したものになりつつあるように感じています。例えば、先日は偶然、カフェに居合わせたメンバーで旅行に行く計画を立てたり、その時居合わせたメンバーでその後の予定を誘い合い、そのまま出かけることもあります。

 

 大学内の小さなカフェですが、そこでの出会いや出来事を楽しみつつ、今後の留学生活も充実させていきたいと思っています。