Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2023年6月号 文学部 K.F

①授業紹介 

 私は今年で4回生ということもあり、単位交換をしないため、他の留学生たちと比べて、授業をあまり取っていないが、ドイツ語も含め3つの授業を取った。ドイツでは、一回の授業時間が日本の大学のように1時間半ではなく、私がとっている授業は4時間あった。間に休憩はあるが、ここまで長い授業を受けたことがなかったため、途中で集中力が切れたり、睡魔に襲われたりと4時間授業は、なかなか慣れなかった。授業によっても開始時間が違っており、はじめは驚くことが多かった。授業風景は日本とは大幅に違いがあった。授業中に質問や自分の意見を言う人が多く、聞くだけではなく、積極的に参加する授業であった。さらに、手を挙げるときに、人差し指を立てることや、拍手のときに、握りこぶしで机を叩くことなどは、文化の違いなのかと感じた。 

また、授業ではグループワークが必ずといってもある。自分の意見を言う、発表することが慣れていない、得意ではないこともあり、初めは緊張などで上手く会話に馴染めず、憤りを覚えた。もちろん、会話はドイツ語か英語になるため、自分の言語能力も必死に磨かなければならないという焦りも覚えた。日本で言う期末テストなどは、同じようにレポート提出のものもあれば、プレゼンテーションを行う場合もあった。出席に関しても、日本と同様で欠席回数が決められており、授業が始まり、授業回数が残り少なくなってくると、人が少なくなっていった。ドイツの授業について紹介したが、日本の講義とそこまで相違があるわけではないと感じた。 

 

②ドイツでの生活 

 ドイツの大学生活は、2ヶ月が経ち少し慣れてきた。2ヶ月の間に、日本にはない祝日があった。例えば、5月1日の「メーデー」や5月18日の「キリスト昇天祭」があり、この日は、学校やスーパー、ショッピングモール等は閉まるのだ。さらに、ドイツでは、日曜日には一部の飲食店を除き、多くの店が閉まる。土曜日の段階で通常営業時間とは異なり、早く営業時間が終わるため、開いていると思い店に行った時、店が閉まっていることもあった。しかし、日本のGWのような夏休みや冬休み以外での大型連休はないため、多くの人が国外に旅行に言ったりする。私も友達とオーストリア旅行に行こうと計画したが、調べて見ると、オーストリアでも同じ祝日があり、オーストリアもお店が閉まっているとわかった。このように初めは文化の違いになれないため、驚きの連続であった。 

 さらに、ドイツの電車も非常に驚いた。ドイツの交通手段は、電車、路面電車、地下鉄、バスと様々である。遠出する時は、ICEという高速列車、日本で言う新幹線に乗るのだが、通常の電車も高速列車、バスなども含め、必ずと言っていいほど遅延する。最悪の場合、電車がなくなったり、席を予約していても電車自体が変わり席がないなど、実際に体験し、帰国するまでドイツの電車は好きになれないと感じた。ドイツ人に聞いてもドイツの電車は嫌いであると言っており、日本の電車は非常に優秀であると感じ、恋しくなった。重要な約束や、遅れてはいけない用事がある場合は、遅れることを加味して予定を立てなければならないというのが、ドイツの電車であると、この2ヶ月で思い知った。