Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2023年5月号 文学部 K.F

①環境について

 ドイツに留学してから、一ヶ月が経った。だがなかなか大学にも、ドイツでの生活にも慣れない。現在私は、大学から約20分、Duisburg中央駅まで約15分の寮に住んでおり、スーパーなども近くに点在している。寮は、トイレやお風呂が隣の部屋と共有であり、キッチンに関しては、同じフロアに住む人達と共有するため、自分が使いたい時に使えないといった不便さがあった。また、自分が住む寮には自室に冷蔵庫があるが、友達が住む寮には、自室に冷蔵庫がなく、共有キッチンにあるなど寮によっても違う。私が考える「一人暮らし」とは、全く違ったものだった。さらには、日本だけではなく、諸外国から留学している学生もいるため、ルームメイトが私の場合日本人ではなかった。文化の違いから、すれ違うこともあったが、逆にここでしか経験できないことであると感じた。

 大学施設に関しては、日本と然程変わらないが、メインの食堂が遠く、トイレの場所が分かりにくと、初めは大変であった。特に食堂は、移動に時間がかかるため、近くのCafeで食事を済ます人も多いように感じた。味に関しては、日本の食堂のほうが圧倒的に美味しい。日替わりランチのように様々なメニューがあるのだが、外れを引けば、とてつもなく不味かった。数回食堂に昼食を取りに行ったが、あまりお勧めはしないというのが感想であった。また、龍谷大学のコンビニや生協などはなく、急にノートやペンが切れたとしても買う場所が近くにないため、不便と感じるところも多くあった。 

 

②文化の違いについて 

 ドイツと日本の違いについて、一番はじめに思いつくものは、土足文化ではないかと思う。寮に到着し、自分の部屋を紹介された時も、そのまま土足で入室した。後日、部屋の床掃除をしたのだが、土足で部屋に入ることが一般的なため、一回では床が綺麗にならず、約5回拭いて許容できる範囲になった。しかし、ドイツ人の中でも、家では靴を脱ぐ人もいる。だが、友達や他の人の部屋に入るときは、靴を脱がないのが一般的であるとわかった。また、ヨーロッパ圏に旅行に行った時、ホテルに宿泊したのだが、靴を脱いで過ごしていると足の裏が真っ黒になった。他にも、毎日の入浴やトイレ事情、鼻を啜る行為など多くの文化的違いがあった。特に私が驚いたのは、ドイツのトイレ事情である。ヨーロッパの多くはトイレが有料であると知っていたが、無料のトイレもあると思っていたからだ。遊園地やホテル等を除き、ほとんどのトイレが有料のため、無料のトイレは皆が知っているという現象が起きていた。日本であれば、主要な駅にいけばトイレは必ずと言っていいほどある。逆にドイツの場合は、主要な駅こそトイレは必ず有料である可能性が高い。しかし、ドイツの場合、どの電車にもトイレがあることは、電車を使い移動する時、とても助かった。最後に、鼻を啜る行為だが、ドイツでは気をつけなければならない行為である。そのためかポケットティッシュが大量に売られており、多くの人が必需品として、ポケットティッシュを持っていると感じた。とはいえティッシュが 非常に高いことは、よく使う私にとって、問題であった。