Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2023年7月号 文学部 H.U.

①治安、危険を感じたこと、トラブルについて

 旅行中に友達と一緒にバスを待っていた時、ベビーカーに乗った赤ちゃんを連れた母親が声をかけてきた。その女性は「お金をください」と言って、手を差し出してきた。留学してもう三か月が経過し、このような人は何度も見てきたし何度も声もかけられてきたので、特に驚きはしなかった。「現金を持っていない」と言ったところ、女性は「じゃあ、あそこの店に売っているアイスをこの子のために買って」と返された。私たちがどう断るか迷っていると、諦めたのか少し怒った様子で女性は去っていった。今までお金目的で声をかけてきた人たちは、みんな「現金を持っていないから無理」と答えたらすぐに引いて離れていっていたので、すこし意外だった。お金が無いと言うわりには、親子共々身だしなみが整っていたことに少し違和感を感じたが。

 数時間後、駅構内にあるスーパーで買い物をしていると、その女性が普通に買い物をしているところをたまたま発見した。親切な人たちから貰ったのであろう大量の小銭を持っていた。

 危険を感じたというほどの出来事ではなかったが、ドイツで生活しているとよくこういうことが起きるので、ここで共有しておこうと思う。友達が言うには、駅のATMでお金をおろしていたところで声をかけられることもあるらしい。

 お金を渡すかどうかは個人の自由であるから、自分が思ったように行動すれば良いと考えるが、渡すのならその人が本当に困っているか見極める必要があるし、渡さないのならトラブルにならないようにハッキリ丁寧に「渡さない」と意志表示をするとよいと思う。

②誕生日の祝い方について

 いろんな人の誕生日パーティーに参加する機会があったので、今回はそこで知ったことなどについて書いていこうと思う。

 まずドイツでは、誕生日の前日に祝うことはタブーである。日本では、土日に誕生日の友達を金曜日に祝うということも珍しくはないが、「誕生日前にお祝いの言葉をもらうと早死にする」「誕生日前にお祝いをすると魔がさして不幸になる」といった迷信があるかららしい。

 また誕生日会というと、身近な人たちがパーティを企画して主役をもてなすというのがスタンダードに思われる。しかし聞いた話によると、ドイツでは誕生日の人がパーティを企画して友達や家族を呼び、招待された人たちはプレゼントに加えて、お酒やお菓子などを持ち寄るという形式の方が主流らしい。最後に、日本では誕生日に歌う歌は一種類しか知らないが、ドイツにはたくさんあるらしい。面白い文化だと感じた。

 私は一月に誕生日を迎えるが、もし誕生日パーティをしたいのなら自分からどんどん行動していかなければならないということで、すこしハードルが高いように感じてしまった。