Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2023年7月号 文学部 K.F

治安、危険を感じたこと、トラブルについて 

 今私が住んでいるDuisburgは、特別治安が良いとは言えないが、身の危険を感じたことはない。しかし、主要な駅には多くの浮浪者がいるため、声を掛けられることや、何かを売ろうとしてくる人少なからずいた。他にも、ドイツだけではなく、多くの観光地で、演奏したり、絵を売ったりすることで収益を得ようとする人が、日本より多く感じられた。よく海外で聞く、花やミサンガを観光客に無理やり押し売りするようなことは、自分が住んでいる近辺では起きていないが、海外ということもあり、常に気を張らなければならないため、ドイツ留学をして間もない時期は、帰路につくころには、疲労困憊であった。何かトラブルに巻き込まれることはしていないが、今後とも気をつけなければならないと考えた。また、日本と違って、大麻が入手しやすい危険性があった。ドイツでは去年大麻合法化の閣議決定がされた。まだ施行はされていないが、隣国では大麻合法の国もあり、ドイツ国内に大麻を持ち込みやすい状況となっている。友達が煙草を勧められたが、実際は大麻だったということもあった。日本では違法であるため、身の危険が近くにあることに対して、充分に留意しなければならないと感じた。他にも、ドイツでは自転車道と歩道が別れている。そのことは非常に良いことだと思うが、歩行者が自転車道に出ている時、怒鳴られることや、轢かれそうになるなど、歩行者優先ではない。それゆえ自転車の事故が多発しているなどの問題も発生しているため、自転車道を横切る時や、大人数で歩いている時などは、大麻と同様、気をつけなければならない。 

 

②パーティーについて 

 私がドイツに留学してから、何回か友達の誕生日パーティーや、留学生歓迎パーティーなどが開催された。様々なパーティーに参加し、日本とドイツのパーティーに特別これといった相違はないが、誕生日パーティーに関しては日本と違って、誕生日の主役である人が、自分でパーティーを開催するという違いがあった。ケーキやお菓子などを主催の自分が用意し、その費用までも負担するため、散財する誕生日というのが印象的であった。さらに、誕生日当日より前にお祝いを言う事に対し、タブーとされており、必ず当日か、会えない日に誕生日だった場合は、過ぎてから誕生日のお祝いのメッセージを伝えるのだ。前日にお祝いの言葉を伝えることは、先取りにあたるため、運が悪くなるという言い伝えからきているそうだ。他にも、誕生日以外に、10年ごとに訪れる誕生日「Runder Geburtstag」というのがある。これは、30、40、50歳などに祝う日であり、日本で言う還暦や長寿を指す。これらの祝いごとのためか、スーパーや薬局、コンビニでさえも、誕生日を祝うパーティーグッズ、例えば数字の蝋燭や、プレゼント用の袋などが置いてあり、誕生日をいつでも祝える状態であるのはとても面白いと感じた。さらに、講義が終了し、壮行会が大学の教授を含め行われたり、なにかにつけてパーティーが行われるため、友達と仲を深めたり、交流を広めたりできる。これらの文化は非常に良い役割を果たしていると考えられた。