Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

デュースブルグエッセン大学
2023年10月号 文学部 H.U.

①余暇の過ごし方

前期はドイツ語の授業しかとっていなかったため、自由に使える時間が多かった。その時は公務員試験の勉強や卒論の準備を進めるか、寮の部屋でのんびりとするかのどちらかだった。夏季休暇中は、友人たちとどこかへ旅行に行ったり、ご飯を食べに行ったり、パーティを開いてお酒を飲んだりしていた。

後期に入ってからは、授業とタンデムの時間を増やしたため、一日中空いているのは金・土・日の週末だけになった。ここ三週間ぐらいは、中国人やドイツ人の新しい友人ができたので彼女たちと遊びに行ったり、友人たちの誕生日が続いたことで高頻度でパーティを開いたりしている。あと最近では、夜にDuisburgかDüsseldorfのあたりを、具体的な目的地も決めずに二・三時間ほど散歩することにもハマっている。(男性同伴で基本2~4人で行動し、治安が怪しい場所は避けながら歩くなど、ある程度安全性には考慮して行っている。)通常なら絶対に訪れる機会がないであろう地域を見たりするのは非常に興味深く、リフレッシュにもなって気分が良い。

あとは、ドイツ語の宿題や時々出されるプレゼン課題の準備をしたり、日本にいる友人と電話することもある。

②タンデム

デュースブルク・エッセン大学では、学生と教員が使用できるサイト内にある掲示板上でタンデムパートナーを募集したり、逆に応募したりできる。

個人的な見解であるが、ドイツ語の授業では文法とリスニングが鍛えられる一方で、グループワークや先生にあてられて解答する以外では話す機会がすくない。その不足を補うにあたっては、タンデムが一番良い手段であると考えられる。私は現在、ドイツ人四人とイタリア人一人とタンデムをしている。タンデムのやり方は人によってさまざまであるが、時間は一時間半から二時間ほどにし前半と後半で言語を交換するスタイルが多い。

あらかじめ話題を決めてディベート形式で話したりする人もいるが、私は基本世間話から始めて話を広げていくことが多い。ただ一人だけ例外がいて、彼は日本の歌が好きらしく、その歌をドイツ語に翻訳するのが趣味らしい。しかし歌となると、背景が曖昧だったり、文法的に必要な単語が抜けていたり、古い言い回しがあったりなど、日本語を外国語として学んでいる人が一人でやるには難しい作業である。それを説明するのも難しいのだが、知らないドイツ語の表現を知ることもできて、大変興味深い。

話題の難しさ故にあまり深くまでは掘り下げられないのだが、私の専攻科目である哲学や宗教の話をすることもある。宗教についてどう思うか、ドイツの宗教関連のイベントをどう感じているかなど、いろんな意見を聞くことができて楽しい。

はじめは緊張するし、言いたいことが伝わらないこともあるが、タンデムはやる価値が大いにあるため、これから留学する人たちには強くタンデムをやってみることを勧めたい。