Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2024年2月号 国際学部 M.K

1 試験について

私は主に教育に関わる授業を受けていますが、成績はエッセイやプレゼンテーション、グループワークで評価されることが多く、試験を受けたことはありません。秋セメスターでは5コース、春セメスターでは6コース受講していますが試験のある授業はありませんでした。教育学部の授業では何か暗記して覚えることよりもクラスメートとプレゼンテーションやエッセイを共同作成する中でコミュニケーション能力、創造力、思考力などを培うことが重要視されていると思います。共同作業になると自分のペースで課題を進めることができないのでその分負担は大きくなります。グループメンバーとこまめに連絡をとり合いながらミーティングをしたり、グループメンバー全員が公平になるように課題の分量を割り振りしたり、パソコンに向かって課題をする以上に大変なことがあります。また、自分が原因で遅れたりクオリティで足手纏いにならないように気を遣わなければならないので、個人の課題よりも不安と責任感を感じます。大変なこともありますが、様々な国籍のグループメンバーから色々なことを学ぶことができ、とても良い経験になっています。

 

2 授業の紹介 その2

春セメスターで受けている授業がとても面白いので紹介します。今期は6コース中4コースがグループワークの授業で、大変な時もありますがとても貴重な時間だと思います。Lifelong Learning and Lifecourseという授業では、まず評価方法を試験形式かグループワークか自分たちで決めることができました。学生に授業形態の選択肢があることに新鮮さと柔軟性を感じます。グループワークはStudy circle planと呼ばれており、国籍の違う4、5人グループで活動します。まず1人1冊、授業内容に関わる本を読み、それぞれが自分の本を紹介するintroduction paper を作り、それを元に2時間ほどディスカッションをして記録をとります。最後はディスカッションをまとめて全体でプレゼンテーションをします。完全に学生が主体で進める授業で、まさにフィンランド教育と感じられる授業です。すべて紹介したいのですが文字数に限りがあるので、もうひとつ、Inqury based learning in sustainable educationという授業を紹介します。日本で探究の授業が注目されるようになっていますが、この授業では探究の授業の基礎知識から授業の組み立て方、プロジェクト参加という実践まで学ぶことができます。授業を担当する教授は5人おり順番に違う種類の探求学ぶことができます。予習復習が多く授業のスピードも速いのでついていくのに必死ですが、新しく学ぶことが多く今後役に立つと思うので最後まで頑張ります!!

留学生の国籍マップ

 

Study circle planで使用した本