Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2023年5月号 国際学部 Y.Y.

  1. この留学を振り返って

この留学を振り返って、日本ではあまり感じられず、ヨーロッパで感じた良さがあります。例えば誰もが英語が得意でないにしても一生懸命英単語やジェスチャーで伝えようとしてくれるところです。英語を話せる人は多いですが、みんながみんな話せるわけではありません。旅行中などお互い第二言語話者同士、コミュニケーションがうまくできないこともありましたが、ほとんど全ての人が教えようとしてくれたり、困っていると声をかけてくれることがよくありました。また、一人一人が自分の意見を持っていて素直に意見を発表し、それについて他の人が意見を付け足したり、時には反対意見を述べたりするなど同調圧力を一切感じませんでした。またこの留学を通して家族に対しての感謝に気づきました。今まで実家暮らしということもあり、家族に頼っていた部分が大きかったのですが、異国の地で初めてルームシェアをし、家族のありがたさにすごく気づきました。またそれと同時に自分でもどうにかする力を身につけました。自分にできないことやわからないことがあれば誰かに助けを求め、誰かが困っていて自分が助けられることは手伝うことでお互いの不得意なことを補うことができたと思います。特にキッチンやシャワー、トイレが共有なのでコミュニケーションも増えますし、楽に話し合える環境にありました。9ヶ月を振り返ってとても楽しく有意義な留学生活でした。うまくいかないこともたくさんありましたが、色んな人に助けられたくさんのことを学びました。また、海外の文化や生活により興味を持ちました。

 

  1. 留学経験をどのように活かすか

私はこの留学で3つのことに気づき、学びました。まず1つ目は異なる文化やバックグラウンドを持っている人たちとの交流を通して様々な価値観を身につけたことです。今まで自分が見えていた常識が誰にでも当てはまるではなかったということです。各文化にそれぞれの常識や考えがあるので自分の価値観だけを押し付けずに寛容な心を持てるようになりました。日本と比べてヨーロッパ圏では移民や外国人の率が多いようにかんじ、それが寛容な心を持てるようになったのかなと思います。日本で同じ文化の中でも異なる考えを持っている人がいることを理解し、簡単には否定せずに自分の考えも主張できればなと思います。2つ目は日本の良さをすごく認識したことです。時間通りに来る公共交通機関やおもてなしの心、コンビニの便利さ、また日本食の美味しさに気づきました。今までは当たり前にあった日常がすごく便利なものであると気がつきました。また、ポルトガルの友達からは日本の温水便座はすごいんだよと熱弁されたりなど日本人ではない視点からの日本の良さも学びました。3つ目は今後の英語勉強に対するモチベーションです。友達と話していても知らない単語が出てきたり知らないフレーズが出てくることがあります。その度に意味を聞いたり、後で調べたりと勉強になりますが、英語力を鍛えないとという気持ちになりました。日本では英語を日常で話す機会は少なくなるかもしれませんが、英語を定期的に使い続け、勉強し英語力を伸ばしていきたいと思います。