Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2024年12月号 国際学部 R.Y

1.治安、危険を感じたこと、トラブルについて

 フィンランドの治安は、想像通りとても安全だと感じます。首都のヘルシンキなど、より大きな都市となるとまだ状況は分かりませんが、少なくとも私の住むヨエンスーでは平和な毎日を送れています。噂では安全と聞いていましたが、これほど日本と遜色なく暮らせるとは想像していませんでした。何しろその治安の良さは、街の雰囲気から滲み出てる気がします。また、フィンランドは水が物凄く美味しいです。日本を優に超えています。水道さえあれば、いつでも簡単に新鮮な水を飲むことができます。ジュースも全く飲まなくなりました。一見、この水の美味しさと治安は無関係のようにも思えますが、先にも書いた通り街がよく整備されている点は、安全な水が送り届けられているという現実に繋がっていると思えます。些細なことですが、そのような部分から治安の良さが伺えます。

 そのため、危険を感じたことも当然ありません。雪道で自転車を滑らせ、横転したことぐらいです。2回経験しましたが、1回は車道でした。気温の寒暖差が激しいと、雪が解け道が滑りやすくなるため要注意です。幸い車は通っていなかったため助かりましたが、本当に危険なので気をつける他ないです。ただし、住みやすい街なことに変わりありません。

 人間関係のトラブルも一切ありません。フィンランド人はもちろん、他の留学生たちも優しい人ばかりです。話しかければみな快く接してくれます。ただただ人に恵まれていると感じる毎日です。

 そしてなにより、これらは全て日々の生活の安心に繋がっています。それらはこの治安の良さを支える一つの要因として関与しています。フィンランドに決めたこと、半期を終えたいま改めて自分の選択に間違いはなかったと身に染みて実感しています。

半期を終えての国内旅行

ヘルシンキ大聖堂

サンタクロース村(ラップランド)

コリ国立公園

 

2.留学前にしておいた方がいいこと

 12月をもって、秋セメスターの授業も無事終了しました。今回は留学前にしておいた方がいいことについて、この半期で得た経験をもとにいくつかご紹介させていただきます。

 まずはなんといってもバイトです。再三申し上げた通り、ヨーロッパの物価高にはどうしても目を背けたくなります。ただし、当たり前に日本とは環境が違うため、ここはもうそういう世界なのだと捉えるしかありません。いかに潔く割り切れるかが大切ということです。とはいえ、留学前に貯めた貯金はこの12月終了時点で既に底を尽きかけています。9ヶ月の滞在であれば、最低でも150万円は必要と感じます。留学生活をより快適に送りたいのであれば、勉強・遊び・恋人とは一旦距離を置き、バイトの虫となるべきです。冗談も抜きに、それぐらいの勢いで貯金をすることを本気でお勧めします。

 とは言いつつも完全に矛盾しますが、日々の英語学習も必ず積み重ねていくべきです。留学前は語学試験もあるため、ある程度の学習機会は確保できると思います。しかし、自分が思う以上により多くの時間を充てておきたいです。そこに割いた分だけ、未来は間違いなくプラスの側面に満ちていきます。きっといつか、あの時間は決して無駄なものではなかったと実感できるはずです。また、留学する以上海外の授業についていけるということが英語学習の根本的な理由付けになります。ただし生活する上でも確かな救いとなります。特に、友だち作りには非常にポジティブな影響を与えることでしょう。言葉は人と人とを繋ぎます。有意義な留学生活にするためには、英語学習も絶対に切り離せないものと言えます。

 他にもたくさん挙げることができますが、目標を掲げることはなにより一番大切なことだと感じます。自分が留学を通して得たいもの、自分が目指す未来像、何でも構いません。そのような目的意識を持つことが、留学生活の充実感、そして刺激となって加わるはずです。ぜひとも目標を1つ固めて欲しいと思います。また、もちろん大前提として学生の本分は勉学に励むことです。決して疎かにしていいものではありません。先ほどバイトについて書きましたが、あくまで気持ち的な話です。日々を大切に、精一杯取り組むべきです。

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