Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東フィンランド大学
2025年1月号 国際学部 R.Y

1.日本から持ってきてよかったもの

 フィンランドで生活するとなれば、第一に防寒対策は欠かせません。地図上で探していただければわかる通り、フィンランドは北極圏に近い北に位置しています。冬は-20℃も優に超えてくるため、それ相応の準備が必要となります。ただし9月の秋の時期は涼しく、まだ半袖1枚で過ごせる生活です。そのため、防寒に振り切らず、そのほか運動時のためにも数枚は半袖を持ってきた方がよさそうです。また、夏や秋は日が中々沈まず、外は午後8時を過ぎても依然明るさが広がっています。冬を迎えればわかりますが、その日照時間はかなり貴重であり、天気も快晴の日がほとんどです。且つ秋はオーロラの観測確率が高い時期でもあるため、できるだけ多く外で活動することをおすすめします。

 優先度で考えた場合、防寒対策で1番必要と感じるのはダウンジャケットです。自分の場合は、ユニクロのダウンが非常に役に立っています。また、体の末端部分の防寒にもかなりこだわるべきです。さらに風が吹くと体感温度も低くなるため、特に手足や頭の末端部分には数倍の寒さが走ります。そのことからも、これら2つは特に優先度の高いものと言えます。

 ただ、それら防寒グッズ以上に自分が持ってきて1番良かったと思えているのは、一眼レフです。時間の限られている留学生活、毎日が貴重で毎日が一生に一度の空間です。写真は多く撮るべきです。大人になったとき、多くの思い出に浸れるはずです。

 その他にも、ニンテンドースイッチなどのゲーム機は仲間との親交を深めるのにも最適です。スポーツ用具を持ってくるのもいいとも思います。自分はバスケットシューズを持ってきたおかげで、引き続き趣味であるバスケを続けることができています。加えて、仲の良いバスケコミュニティもできました。また、日本食もきっと恋しくなるだろうと思います。スーツケースと相談しながら、留学生活をより快適に過ごせるような最高のお供を詰めてみてください。

みんなでマリオカート

バスケのトーナメントで優勝

 

2.留学中にやっておいた方がいいこと

 前回、留学前にやっておいた方がいいことについて書かせていただきました。今回は新たにそれに引き続く形として、”留学中にやっておくべきこと”についてフォーカスしていきたいと思います。

 まずはとにかく毎日予定をつくることです。期間が1年であれば、まだ先が長いことをいいことに家で怠けがちになってしまうかもしれません。実際、私の場合も昼の12時頃に起床して一日が始まるような、生活習慣が乱れているときがありました。せっかくの留学ですから、毎日何かしらの予定を入れたいところです。中でも食事の場に友達を誘うことは1番簡単なことだと思います。学校の学食はもちろん、私たちの場合はよく仲間を集めてバーベキューをしていました。さすが自然豊かな国、町のいたるところにバーベキュー場があります。来た当初の9月10月は毎週のように開催していましたが、寒さのせいか冬が近づくにつれ頻度も落ちていきました。その日照時間には驚かされました。12月は特にひどく、月の大半が曇りな上日の出は午前11時頃、日の入りは昼の1時頃が当たり前です。太陽のありがたみを感じるとともに、昼に起床することのない規則正しい生活をすべきだと痛感させられました。

 現地の友達を作ることも、なにより大切なことと感じています。私の場合、遊びや食事の誘いによく付き合ってくれるフィンランド人の友達ができました。国境を越え、より多くの、より様々なバックグラウンドを持った方達と交流を持つことは当たり前に大切で必要なことです。しかし、現地で生まれ育った知見のある人達と交友を持つことも、留学生活をより充実させるためには間違いなく非常に貴重な存在と言えます。彼らも私たちにフィンランドの伝統を積極的に提供してくれます。サウナはもちろん、彼らの実家に出向きフィンランドの伝統家屋・伝統料理を肌で感じることができました。つい最近は、氷上での釣りも体験しました。いまは湖も凍っています。ここでしかできない経験を目の前に、日々の大切さに改めて気付かされることとなりました。

 留学も折り返しが過ぎましたが、このように多くの人に恵まれたおかげで少しはフィンランドに染まったのではないかと思っています。人との繋がりに感謝するとともに、これらの経験を後で見返し、後悔を生まないためにも引き続き今を全力で楽しむことに集中していきます。

フィンランド人友達の実家で誕生日パーティー

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