授業紹介①
Linnaeus大学には、1セット30クレジット(単位)で授業があらかじめ決まっているプログラムとFree Standingのコースの2つ種類があり、私はFree Standingのコースを受講しています。Free Standingとは、自分で授業を組み合わせて受講するコースのことです。このコースでのクレジット数は1教科7.5クレジットで、1セメスター最大45クレジット分の授業を取ることが可能です。Free Standingは自分で取りたい授業を選び受講するという点では、日本の大学と同じですが、1つ大きく異なる点があります。それは1つの授業のクラスが1カ月から1ヶ月半で終了する短期型の授業であるという点です。つまり、1カ月に授業が集中して行われるため、1つの科目の授業が週に2,3回あります。したがって多くの日本の大学のように、1週間に複数の授業を取るという感覚では1つの教科と違う教科の時間帯重なってしまうケースが多いため、授業に参加すること自体困難となります。Linnaeus大学では、セメスターが始まってからも、Inter National Officeという、国際部のような機関で授業の申請ができるような制度を設けています。しかし全ての授業がそうではないのでそこで相談する必要があります。私は3つ新たに授業を受けることができるか申請しており、結果待ちの状態です。
これまでに3つの授業を受講できたのでそのうちの1つである、Swedish Culture, Leisure and Sportsという授業を紹介します。この授業はスウェーデンのスポーツを通して文化や人間性を学ぶことができます。例えば、授業で野球をした時、その日は大雨でとてもスポーツをする状態ではなかったのですが、関係なく男女一緒に雨でびしょびしょになって野球をしました。普通、日本での授業なら中止か待機するはずですが、ここでは”Welcome to Sweden”で済まされてしまいます。さらに野球という激しいスポーツにも関わらず男女一緒に行いました。この授業だけでなくホッケーやバスケットボールなどのすべてのスポーツを一緒に行いました。これらの授業を通していかにスウェーデンが男女平等かということがわかりました。統計でもMasculinityが世界で最下位のスウェーデンと最上位の日本という結果も納得がいきました。
カルチャーショックについて
スウェーデンへ来て、1番ショックだったのは店の営業時間です。Linnaeus大学からバスで10分ほどの距離にベクショーの町があり、そこで洋服やレストランなどの店がたくさん並んでいるのですが、閉まる時間が日本よりも早く、休日になるとほとんどが営業していません。私は日曜日の16時頃にダウンタウンへコートを買いに行ったのですが、どの店も閉まっており人も少なく、日本とは違うなと強く感じました。日本では休日にショッピングをする人々で、町はにぎわいますが、ここでは休日は店で働いている人も休むため日本での光景とは違いました。また平日でも6時になると次々に店が閉まり始め、買い物客の人数も減っていきます。また、電車に対してもカルチャーショックを感じました。ここでは電車が遅れるのはよくあることなのですが、同じ番線に上りも下りも入ってくるので、反対方向に乗ってしまう可能性があります。私はベクショーから電車で2駅先にあるIKEAへ行こうと思っていたのですが、乗った電車が逆方向だったため、1度降りて再度電車を待つことになりました。しかしその日が日曜日だったため、2時間待たなければならず日本の電車事情の素晴らしさを痛感しました。
Linnaeus大学の図書館について
この大学の図書館は龍谷大学の図書館と3点大きく異なっています。第1に、図書館の中にカフェがあり、学生はそこでコーヒーやバナナなどの果物、またチョコレートなどを買い、館内で飲食ができます。龍谷大学では基本的には飲食は禁止で、ましてカフェはないので驚きました。第2に、ここの大学の図書館はデザインに優れていて、デザイナーズチェアが置いてあったり、ライトが明るい色から落ち着いたオレンジ色まで各スペースによって違ったりと、北欧がデザイン性に富んでいることを実感できます。第3に、図書館の利用時間ですが、龍谷大学だと平日は21時45分までと、夜遅くまで利用できますが、Linnaeus大学の図書館は少し異なっています。月曜日から木曜日までは同じように夜遅くまで開いていますが金曜日は5時に閉館となります。これは金曜日の午後は休息日というスウェーデン特有の国民性の現れだと思います。また、図書館は3階建てなのですが、各階に必ず多くのミーティングルームが設置されています。これは龍谷大学の図書館にも設置されていることなのですが、ここでは常に朝から夜までその部屋は学生が授業のグループワークやディスカッションで使用しており、いかにここの学生が授業に熱心であるかがわかります。