今月はリネウス大学での授業について紹介します。まずリネウス大学における履修システム、そして私が履修している科目のうちから1つを抜粋して記述します。スウェーデンでは日本の大学とは異なる履修方法をとっており、はじめは困惑するかも知れません。日本の大学では1学期間にとる授業をまとめて履修し、複数の授業を同時進行で履修しますがリネウス大学では1ヶ月に1つほどの授業を履修することがほとんどです。このシステムにより生徒は一つの授業に集中することができます。また、授業がかぶってしまう可能性がありますが同時期に複数の授業を履修することも可能です。私としては複数の授業を同時期に履修することはあまりおすすめしません。その理由としてはやはり1つ1つの授業が大変であり、複数を履修すると効率的に学ぶことができないと考えるためです。しかし、”Swedish For Beginners”についてはこれに当てはまりません。この授業は留学生用のスウェーデン語の授業であり、多くの留学生が履修しています。この授業は主に夕方から夜まで開講されているため他の授業とかぶることが少なく同時にとっても問題はないと思います。
次に私が履修していた授業の一つについて記述します。私は”Perspectives on Globalization”, “International Law and Human Rights”, “International Social Work”を秋セメスターに履修しています。ここでは”International Law and Human Rights”について記述します。この科目は1ヶ月間に行われており、国際法の成り立ち、人権分野での国際法について実際の判例を使いながら学ぶと授業です。生徒は20人ほどであり、ほとんどが留学生でした。授業は3つの分野に分かれており、まず国際法そのものの起源、特徴についてそしてEU法について、そして最後に人権分野における国際法についてを学びました。リネウス大学に来て2つ目の授業でしたが、毎回新たに学ぶことが多く興味深い授業であるため、留学生活をとても楽しめています。スウェーデン人や他国からの留学生は日本の留学生に比べてやる気に満ちあふれており、また予備知識をとても持っていると感じました。授業中に居眠りをしている生徒は一人も見たことがありませんし、ほぼ全員が教授からの質問に答えておりディスカッションにも積極的に参加しています。法律の授業ではEU法を学ぶ際に、欧州議会の構成などを私は聞いたこともありませんでしたが、多くの学生が詳しく理解しており、とても驚かされました。留学の前には語学力を伸ばすことはもちろん重要ですが、履修する予定の科目に関する予備知識を身につけていることも重要だと感じました。これから留学する人には事前学習を大事にし、授業に積極的に参加してもらいたいです。