Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2024年6月号 政策学部 W.N

① この留学を振り返って

 帰国してしばらく経ちました。スウェーデンに10か月間いたことが信じられず、夢を見ていたかのような感覚です。帰国後も、現地で知り合った友人とは連絡を取っていますが、もう全員そろって会うことが難しいと思うととても寂しく感じます。

 渡航前は、語学力や友人関係、その他不安ばかりでしたが、実際には他の留学生はみんな同じ不安をもって留学に来ていました。心配する必要はなかったように感じます。語学力もバラバラですし、国もバラバラ、バックグラウンドもひとそれぞれ個性があり、自分と全く異なる人とたくさん出会いました。留学に来ないと知ることはなかったような、新しい考え方にもたくさん出会いました。時に受け入れることができないことにぶつかったり、友人と言い合いをしたり、真剣な議論ををすることもありました。しかし、受け入れられない、自分には自分の考えがあるという一点張りでは解決できないことがたくさんあることにも気がつきました。

 渡航直後は全てが新鮮でしたが、同時にそれがだんだん普通となり、気が付いたら帰国日となり日本に帰っていました。今考えると、日本とは全く違う生活をしていて、本当に特別な環境にいたと感じます。留学中に見つけた機会はすべて掴みました。思う存分勉強して、経験して、遊んできました。後悔はほとんどないですが、時が経つのが早すぎる10か月でした。

 

② 留学経験をどのように活かすか

 語学力は明らかに上がりました。正直、TOEIC や TOEFUL などの筆記テストのスコアに出る語学力ではなく、実践的な語学力が本当に向上したと思います。これからは、磨いた語学力を用いてグローバルに活躍できる人材になれるように、キャリアを形成していきたいと思います。可能であればまたスウェーデンに戻り、ヨーロッパと日本を拠点に活動できれば良いなと考えています。また、留学の目的の一つは、スウェーデンの環境保護に対する取組を肌で感じることだったのですが、実際に経験したそれらの取り組みを、今後の自分の研究や、将来の仕事にも活用したいと思います。

 留学でつながった人たちとのコネクションも、これからも大切にしていきたいと思います。この留学で、人とのつながり、良い友人を持つことがどれだけ大切か学びました。留学では、周りに頼り、助けてもらい、ときに自分が誰かを助けてというお互いの助け合いで成り立っていました。特に現地で出会った友人たち、現地でとてもローカルな体験を提供してくださったスウェーデン人の家族、そして留学を支えていただいた大学には感謝を示すとともに、これからもこれら貴重なつながりを大切に、関係を保ちたいと思います。今後は、これまで出会った人たちを大切にしつつ、さらに新しいコミュニティでも人間関係を大切にしていきたいと思います。

 10か月という短い間でしたが、自分のこれまでの人生の中で最も濃い期間でした。ここまで読んでいただきありがとうございました。