Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2025年2月号 経営学部 K.K

①試験について

試験はそれぞれの授業の終わりごろに毎回行われるので、だいたい月に1回くらいのぺースで何らかの試験を受けることになります。試験の形式は授業によって異なりますが、基本的にはプレゼンテーション、セミナー、筆記(オンライン)試験、最終レポートなどによる結果に基づいてF-A の評価が付くという仕組みで、Fを取ってしまうと再試験です。私がこれまでに取った授業はほとんどすべてセミナーと最終レポートが必須で、それらに加えて筆記試験やプレゼンテーションが必要な授業もありました。

筆記試験や最終レポートは日本の大学で日本語で行っていたことを英語で行う形に近いと思います。私が受けた筆記試験は2時間ほどで終わり、内容もそこまで難しいものではありませんでした。レポートも基本的には同じですが、剽窃に関してかなり厳しくチェックされるので参考文献や引用には細心の注意を図る必要があります。また文字数は日本のものよりもかなり多い場合がほとんどでした。

セミナーは日本ではあまり馴染みのない試験方法で私もはじめは戸惑ったので、ここで少し触れておこうと思います。まずセミナーは筆記試験や最終レポートとは違い、ディベートやディスカッションなどの対人コミュニケーションが基本です。さらにセミナーの中にはいくつも種類があって、事前に与えられた質問に対する自分の意見を複数人で円になってディスカッションをするものや、4-5人でグループになってディベートをするもの、グループ内でプレゼンをし合って各々のプレゼンをもとにディスカッションを展開するものなど様々です。グループワークが必要になるセミナーの場合授業以外の時間にメンバーで集まって準備をする必要があるのでセミナー前は忙しいですが、困ったときにはお互い助け合えたり、自分ひとりでは思いつかないような考えを共有できたり、時には友達になるきっかけにもなったりするので良い機会だと思います。どのセミナーの形式であっても、自分の意見を他の人たちに伝えることは必ず求められます。なかには何も発言しないなら来なくていいし、それなら来ても単位はあげないよと言う教授もいました。セミナーという試験方法に対してどのように感じるかは人それぞれですが、個人的にはものすごく難しい試験だと思います。日本語でもあまり経験のないことを英語で行う上にアカデミックな内容を扱うので、半年以上経過した現在でもセミナーには苦戦することが多いのが正直なところです。しかしそれと同時に、英語力をはじめとする様々な能力を身に付ける機会であることも確かです。これまでのセミナーを通じて仮に本番で思うようにできなかったとしても、それまでの準備の過程で得られるものがたくさんあると感じました。日本ではなかなか経験できないことでもあるので、貴重な経験として前向きに乗り越えていけたらなと思っています。

授業内でのグループワークの例

 

②自由テーマ

今回の自由テーマは単位互換について書こうと思います(経営、経済、法、政策学部から交換留学に行く人向けの内容になると思います)。留学先で取得した単位を日本の大学の単位として変換することができることは交換留学の大きな魅力だと思いますが、私の場合帰国後にどのくらい日本での単位として認めてもらえるかは現時点では全く分からない状態です。渡航前に何度か教務課と教学部に行って単位に関する相談をしていただきましたが、単位を交換するには双方の授業の内容が一致していることと交換に値する十分な受講時間数が必要なため帰国後でなければ交換が確実に可能かどうかはわからないとのことでした。またこの時にあまりたくさんは単位を交換できない可能性が高いという説明も受けました。このような場合でも、単位の交換の可能性を上げる方法として学部共通コースに所属するという方法があります。経営学部を含め上に述べた学部では2年次後期からコースを選択します。この際ほとんどの人は学部内コースを選択しますが、学部内共通コースを選ぶことで英語、国際関係、スポーツ、環境のうちの1つを学部の枠組みを超えて学ぶことができます。私はコース選択前に交換留学が決まったのでこれらのコースから英語コミュニケーションコースを選択しました。理由としては学部内コースを選ぶよりも単位の交換がしやすくなるのと、帰国後も継続して英語を学び続けられるからです。国際関係コースでも単位の交換に幅広く対応していて、こちらのコースでは留学先での単位の取得に関わらず、留学レポートを書けば文字数に応じて日本の単位を取得できます。その点でいえば、国際関係コースを選んだその時点である程度の単位の取得が確実になるということになります。英語コミュニケーションコースと国際関係コースのどちらを選ぶべきかに関しては、私は両方のコースの説明会に参加しましたが、どちらの説明会でも留学に行くならこのコースと言っていて結局どっちが良いか分からなかったので最終的には自分が帰国後学びたいことに合っている方を選びました。私は教務課の方に、仮に1単位も交換してもらえなくても帰国後本気で頑張れば4年で卒業できるよと教えてもらってからその可能性に賭けつつ留年も覚悟で渡航しました。実際今でも留年の可能性はあるのですが、今取れる最善の方法は留学先で単位を取って帰ることなのでそれに努めています。今後単位がどうなったのかがマンスリーレポートの執筆期間内に分かればお伝えします。留学するにあたって単位交換は外せない問題ですが、教務課や教学部に行けば相談に乗ってもらえるので困ったらまずは相談してみてください。