Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リネウス大学
2025年5月号 国際学部N.Y

hej hej

次回のマンスリーレポートが最終号になります。現在のスウェーデンは緑にあふれ、春を存分に楽しんでいます。

①カルチャーショック

日本から遠く遠く離れたスウェーデンなので沢山のカルチャーショックを今までに感じました。8月の末にスウェーデンに到着した頃は何もかもが新しく、違うことだらけだったのを覚えています。今ではそれに慣れ、何が日本と異なり、何に驚いたかも正直あまり覚えていません。空港に着いた時にトイレのドアの閉め方が分からず、ドアノブを必死につかんだままトイレをしたこと、スーパーでの野菜の買い方が分からない、他には電車の乗り方に困惑するなど、このような海外での驚きというよりも、スウェーデンで生活することで気づいた、カルチャーショックについてお話ししていきます。主に2つの圧倒的な違いがジェンダー平等と、ライフワークバランスです。

Gender equality (ジェンダー平等)- この言葉はスウェーデンで生活していれば、何度も聞くことになる言葉です。制度(育児休暇などの)からも、生活からも垣間見えるほど、男女間の差が無いように感じます。日本は、男性優位の社会構成が築かれていた影響がありジェンダーギャップが激しい社会として知られていると思います。スウェーデンではベビーカーを押しながら湖の周りを平日に散歩する男性、子供と平日の昼間に公園で遊ぶ男性など、日本ではほぼ見かけることのない光景を目の当たりにします。日本は、女性は育児をし、男性は仕事をするなど、家族といった世帯での制度や考えが反映されているのに対し、北欧各国では性別や家族間での役割は関係なく個々として扱われます。

ライフワークバランス –  ジェンダー平等の話に少し関係すると思うのですが、仕事と私生活のバランスが非常に大切にされています。私生活がメインとなって、仕事はそれに取り巻く物といった感覚です。日本では仕事が人生の中心になることが大半だと思います。街中では平日の昼間に男性が市内を私服でうろつく姿、家族でカフェでゆっくりしている姿も見ます。この影響もあってか、曜日感覚がなくなりました。個人的には日本にいた際は、土日がきた〜というムードを感じていたのですが、ここにはないです。

スウェーデンでの生活では、スウェーデンに対するカルチャーショックだけでなく、共同生活をする中や、友達間でのカルチャーショックも沢山あります。自分の持つ感覚のまま他人に対しても考えがちなのが人間だと思うのですが、ここへ来てから、自分のベクトルでジャッジすることが無くなりました。これは本当に海外に身を実際に置いてみて、沢山の人とのコミュニケーションのなかで培われるものかなと思います。

 

②私のお気に入り

私の住む街は正直にいうとアミューズメントがほとんど無いです。ショッピングや新しいお気に入りの場所を見つけてお出かけをするのが大好きな私は、たまにすこし本当にこの町小さいな!とも思いますが、この街での私のお気に入りのお店を1つ紹介したいと思います。スウェーデンとしての特徴とデザインが好きな私のすきが組み合わさっている場所です。papperianという紙と織物による手作り製品を販売しているお店が可愛いです!リサイクルと伝統的な製紙が特徴的で、なぜか私は心惹かれ、よく足を運んでかわいいポストカードを購入したりしています。このお店は市営で、知的障害を持つ方達をサポートすることが目的とされ、その方中心に営業されています。スウェーデンではsocial inclusion(社会的包摂)が重要視され、社会から誰も排除されず、全員が社会に参画する機会があるのが素敵だなと思います。そのほかには少し遠いですが、コペンハーゲンのフリーマーケットは私の夢が詰まった場所です。春になれば、土日に開催されるので訪れてみてください。