Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2012年11月号 国際文化学部 Y.H

試験について

リヨン第三大学の授業は大きく分けて、CM(大講議)とTD(グループ分けされた少人数授業)の2つの形式で行われています。

CMの授業は試験期間中に試験が行われることが殆どのようです。試験期間に行われる試験は科目によって様々ですが試験時間は長いものだと4時間あります。日時は試験期間が近付くと掲示板やポータルで確認することが出来ます。また、試験問題について授業中に説明してくれる先生もいます。でも私は聞き取れなかったのでフランス人の学生に教えてもらいました。

TDの授業では試験期間に試験はありません。その代わり、3週間に1回ほどのペースで小テストのようなものが行われます。このテストについては日程や範囲を授業中に教えてくれるので試験勉強はし易いと思います。

しかし、こちらの試験は基本的に記述式なので選択問題に慣れていた私にとっては難しく感じますし、日本と同じような勉強量だと良い結果は得られないと痛感させられました。

また、先月のマンスリーレポートで書いた留学生必修の授業でも試験が行われます。

FLEでは小テストが1回とfinal examenがあり、その2つの試験とエクスポゼ(プレゼンテーション)で点数がつくとのことでした。これはあくまで私のクラスの場合なのでクラスによって異なります。

culture francaisでも試験が2回あります。1回目は記述式で、問題文は理解できているのに解答できるだけの語彙力がなく、空欄が目立ち、悔しかったです。2回目の試験は試験期間中に行われるそうで、今度は選択式だと説明されました。しかし、選択式だからと言って気を抜かずにしっかり対策していこうと思います。

 

 

治安・危険を感じたこと、トラブル等について

リヨンはフランスの第2の都市と言われるほど大きな街ですが、過去の先輩方が書いておられるように今のところ、危険と感じることは殆どありません。しかし、私は未だに何かあったら怖いと思っているので、夜(18時以降)に外出することを避けています。なので危険を感じていないだけなのかもしれません。ですが、他の日本人の留学生たちは授業で遅くなったり、出掛けたりしているみたいですが、何か被害にあったという話は聞いたことがありません。

その他では物乞いをしている人によく声をかけられます。私はその場合、目を合わせないようにしているのですが、これが正しい判断なのか悩む時があります。目も合わさないことが対応として本当に正しいのか、人としてその対応がどうなのか、時々心が痛くなる時があります。それに休日にはメトロ内で男の子がアコーディオンを弾いていたり、おじさんがクラリネットを吹いていたりします。それに演奏が終わるとお金を渡している人もいます。きっと日本でこのような光景を見たことがないから、不思議に感じるだけで、こっちの人にとっては当たり前のことなのかもしれないと思うと文化の違いを感じます。

また、過去にも書かれていますがエレベーターがよく壊れているのを見ます。今も私の住んでいるレジデンスのエレベーターが壊れており、既に壊れてから1か月ほど経っており、5階まで階段で昇り降りしています。初めはしんどいと思いましたが、良い運動になると思ってからはあまり辛く感じなくなりました。何事も前向きに捉えることで気持ちも少しずつ変わることをこの2か月で学んだ気がします。

 

自由テーマ

CAFについて

フランスにはCAFという賃貸住宅手当(Allocations)と呼ばれるシステムがあります。

これは申請することで国から毎月お金が支給され、その支給されたお金のおかげで家賃代が少し安くなる制度です。支給額は所得、部屋のタイプ、家賃などによって異なりますが私のレジデンスでは150€/月が支給されます。

申請するには、まずCAFのオフィスがPart Dieu駅の近くにあるのでそこに行くか、WEB上のサイトから申込書類を作成します。私は自分で出来る自信がなかったので、大学のRelation Internationalにあるlogementの方ところに行き、書類を作成してもらいました。

提出書類は賃貸証明書や滞在許可証のコピー、RIB(銀行の口座ID)などです。レジデンスの管理人さんに書いてもらわないといけない書類もあります。これらの書類を直接オフィスに持っていくか、郵送します。でも直接オフィスに持っていく方が確実だと思います。提出後、CAFから手紙が届きます。その手紙に個人を識別するための番号などが書かれたカードのようなものが入っており、それらの番号をネット上のCAFのページで入力すると、ちゃんと給付されているかなどが確認できます。今年は戸籍抄本が要らなかったのですが年によっている場合もあるのでフランス語訳されたものを持っておくと良いと思います。私は10月末に書類を郵送したのですが手紙が送られてくるまで1か月ほどかかりました。申請が遅れても3か月前までは遡って給付されるそうなので大丈夫だとは思いますが、早めに取り組むことをお勧めします。