Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2012年4月号 経済学部 R.K

この1年を振り返って

フランスに来てからおよそ9か月が経ちました。 月日が経つのは本当に早いものです。 この留学期間はあっというまに感じました。 この1年を振り返ってみるとフランスに行く前の自分と比べて自分の中に変化が生じたと思いました。 この留学は楽しい思い出もたくさんありましたが、それと同時につらい思い出もたくさんありましたし、自分の思い通りにうまくいかなかったことも多く、悔しい思いもたくさんしました。 日本に帰りたいと思ったこともありましたが、そのたびに何とか自分を持ちこたえることができ、精神的に少し強くなったような気がします。

フランスに来てから私は日本にいた時よりももっと物事について深く考えるようになりました。 フランスでの生活環境は文化の違いなどで日本での生活環境とはまた違ったもので、そのために失敗もたくさんしました。 私はたいてい日本で何か失敗しても開き直るというかたちが多かったのですがフランスでは自分の時間も多く持つことができ失敗の原因などを考えることができました。 フランスでは日本よりも個人を尊重する傾向が強く、そのためにフランス人は一般的に自己主張が強い人たちが多く、フランス人の友達と交流してる時に文化の違いから摩擦が生じていらいらし口論することもありましたがそれもいい経験だったと思います。 日本では私は少し他人に気を遣いすぎだったかなあと思う面もありフランス人から見習うところがたくさんありました。

語学の面でもフランス語の力はフランスに来る前と比べて上がりました。 まだまだ私のフランス語は生きたフランス語からは遠いのですが、ボキャブラリーや語彙力は伸びたと思います。 今は覚えた単語を自由に頭の中から引き出して実際の会話で使えるようにしようとしてます。

帰国後どう留学経験を生かす予定なのか

帰国後はすぐに就職活動を始める予定ですが、それだけではもったいないと思い留学の成果を日本でも生かそうと思っています。 まず私はフランス語検定を受ける予定です。 フランスに行く前にも検定を受けたのですがその時の私のレベルは準2級にぎりぎり合格のレベルでした。 帰国後は1級か準1級に挑戦しようと思っています。 留学前の私はこのレベルを受講するのはとても考えられなかったのですが、今は自分に自信を持つことができ挑戦しようと思っています。 そして次に帰国後は日本に来てるフランス語圏の留学生を探して交流しようと思っています。 私は日本では語学力の乏しさのせいもありますがどうしても失敗を恐れてしまい外国人と外国語で話すのに抵抗を感じていましたが、今私は留学先の大学なので普通に自分から話しかけることができるようになりました。 まだまだフランス人のようには話せませんけど何か簡単なことでもしゃべれたらすごく達成感がありました。 たとえ単語の発音を失敗したり言いたいことがうまく伝えられないとしても、何回も言い直したり話したいという意思を見せたら最後はお互いに理解しあえると実感しました。 日本に帰国してから外国人たちとの交流をやめてしまうとこの気持ちもすぐに忘れてしまうと思うので、たとえ就職活動で忙しくても時々は交流しようと思っています。 また、私はフランス語と英語以外に違うヨーロッパの言語にも少し挑戦してみる予定です。 というのは、ここの学生は自分の母国語と英語以外にも1つや2つ普通に喋れるという学生がほとんどでした。 このことに自分は衝撃を受け、非常に感心しました。 簡単な挨拶だけでもできればまた自分の世界が広がると実感しました。

最後に この1年を振り返ると本当にいろいろなことを思い出します。 この留学で1番よかったと思うことはもしここに来なかったら出会えなかったであろうたくさんの人たちと出会えたことです。 人と出会うことは人生の中で1番楽しことの1つではないかと思いました。 彼らとの一人ひとりの出会いのおかげでこの留学は成り立ちました。 最後にこのようなすばらしい機会を提供してくれました家族と龍谷大学、そして応援してくださったたくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 私も次に留学を考えてる人たちをできる限り応援しようと思いました。