Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2012年12-1月号 経営学部 Y.K

光の祭典 la fête des lumières

光の祭典はリヨンで行われる一大イベントです。ライトを使ったディスプレイや建物に映像を投影するライトショー、花火などを見ることができます。今年は12月上旬に4日間行われました。ちょうどこの時期は、TD(少人数授業)のテストラッシュと重なります。ですが、時間をつくってぜひ見に行ってみてください。

ベルクール広場に特設の観覧車が設置され、広場からのびる通りには、それぞれ異なるモチーフのイルミネーションが飾りつけられます。おすすめのイルミネーションは、サン・ジャン教会のライトショーです。教会の壁が巨大スクリーンとなり、次々と迫力のある映像が映し出されます。教会周辺はこのショーを見るために集まった人で超満員でした。ライトショーは、他に市庁舎前のテロ―広場などでも行われています。

一通り見た後、街を一望するためにフルヴィエールの丘へ行きました。ここへはケーブルカーでも行くことができますが、あえて階段を使いました。階段は意外と長いので、頂上に着く頃には息が切れてしまいました。しかし、苦労した分夜景がより美しく見えました。フルヴィエール教会の横には「Merci Marie(ありがとう、マリア様)」と電飾で書かれた看板がありました。そもそもこの光の祭典は、フルヴィエール教会のマリア様に感謝するためのものなのです。そのあと、ベルクール広場の近辺を散策しました。たまたま立ち寄った小さな教会では、菊茶が振舞われていました。ずっと外を歩き回って体が冷えていたので、暖かくて甘い味のお茶がとてもおいしかったです。

 

冬期休暇について~アルザス地方

【クリスマスマーケット】冬休みにアルザス地方に行きました。この時期にアルザス地方を訪れたのは、クリスマスマーケットが目的です。この地方のクリスマスマーケットは特に有名です。マーケットの開催期間中、街は世界中からやって来た人で溢れかえります。以前、マーケットの写真を見て以来、ずっと行ってみたいと思っていました。マーケットは11月下旬からあちこちで開催されます。絵本の中から飛び出したかのような木骨組みの家々や街中に飾りつけられた美しいイルミネーション・・・。広場には露店が立ち並び、ホットワインやクリスマス用の雑貨などが販売されます。露店を見ているうちに体が冷えてきたら、ホットワインがおすすめです。飲み終わった後、カップを返すとデポジット代が戻ってくるところもあります。

【仏・独の融合地点】アルザス地方を訪れたのには、もうひとつ理由があります。それは、フランスとドイツの文化・言語が融合するというこの地方がどんな所か体感したかったからです。この地方はドイツと国境を接しています。昔、地下資源の豊富なこの地方をめぐり両国は頻繁に争いました。その結果、アルザス地方はフランス領になったり、ドイツ領になったりすることとなりました。

レストランで「ベックオフ」という料理を注文しました。これは、日本の「肉じゃが」のようなもので、アルザス地方の伝統料理です。ベックオフという料理名は、ドイツ語から派生したアルザス語だそうです。アルザス語とは、フランス語の影響を受けたドイツ語の方言です。レストランのメニュー表にもアルザス語らしき言語がフランス語と併記されていました。また、タクシーに乗ったとき運転手さんとフランス語でやり取りしましたが、彼の聞いているラジオはアルザス語のようでした。こういったことから、この地方が文化や言語の境目にあたる所だということが実感できました。

 

リヨンの気候~冬

リヨンの冬は、京都より暖かいです。雪が降っても、ほんの少ししか積りません。寒がりの私でも、日本にいるときより薄着です。私は、ユニクロのヒートテックの上に2枚着て、コート、マフラー、手袋といった服装をしています。冬が来たことを感じたのは、ハロウィンの頃でした。雨が降って気温がガクッと下がりました。この頃から、コートや暖房をつけ始めました。朝や夜は、暖房をつけないと寒いです。しかし、少し暖かい日だと昼間は暖房をつけなくても問題ありません。

フランスの場合、暖房器具はたいてい窓辺の壁に取り付けられています。私の部屋の暖房器具は、スイッチを入れたのに作動しないことがよくあります。温度設定をMAXにしないと暖房がつかないという話も聞いたことがあります。こういうところがフランスらしいです。探せば他にも色々とこういった話が出てきそうです。