Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

リヨン第三大学
2015年10月号 法学部 H.I

<環境について>

リヨン第三大学はいくつかのキャンパスに分かれていますが、言語学部はLa Manifacture des Tabacsでの授業となります。このキャンパスの周りは主に住宅地で、観光したり買い物をしたりするような場所はありません。もっともリヨンはトラムやメトロが発達しているので、それらに乗ればどこにでも行けます。

住居に関しては完全にハズレでした。私はStudea Garibaldi-Berthelotというところに住んでいますが、そもそも申し込み時に表示されていた場所と実際の場所が違うという根本的な問題からスタートしました。その他部屋の水漏れ、家賃トラブル、ろくにいない管理人など数々の問題を抱えています。留学生は多かれ少なかれ問題を抱えるものですが、私はダントツの多さです。

その他留学生にとって必要な手続きとしてビザとAllocationの手続きがあります。ビザは日本で1年間有効の学生ビザを取得するわけですが、それは入国後3か月以内にOFIIという場所で手続きをすることではじめて有効となります。Allocationはフランス政府による留学生も含めた学生への住宅費補助のことで、これはCAFという場所で申請します。Allocationの申請にはOFIIでのビザ手続きが終わったことを示す必要があるのですが、このOFIIの手続きがいまだに終わりません。OFIIからの連絡待ちなのですが、すでに1か月半以上放置状態です。フランスの行政システムはろくでもないです。運次第ではありますが、留学する人は覚悟しておきましょう。

 

<La course landaiseについて>

普通の人は知らないマニアックなフランス文化シリーズ、第二弾はLa course landaise。

バスクと聞くと多くの人はスペインを思い浮かべますが、実際にはスペインとフランスにまたがっています。バスクには独特の文化が存在しますが、このLa course landaiseもその1つ。これも闘牛の一種で、走ってくる牛をいかにギリギリかつ華麗にかわすかを競うものです。競技には回転しながらかわすEcarteursと飛び越えるSauteurの2種類があり、10月4日にそれぞれの第60代フランス年間チャンピオンを決める大会がMont de Marsanであったので見てきました。この大会は一年間行われてきた試合でポイントを稼いだ上位の人だけが参加できるものです。

競技者はEcarteursが6名、Sauteursが4名で、どちらも1回に2度の試技を行い、それをEcarteursは12回、Sauteursは4回行います。各回が終わるごとにポイントと順位が読み上げられるので、状況がよくわかります。後半になると逆転を狙った大技が繰り出されたり、また競技者も疲れるのかミスが多くなり、実際Ecarteursでは1名負傷で棄権しました。疲れるのは見ている方も同じで試合は4時間半休憩なしで行われましたが、惹き込まれるのであっという間でした。

個人的にはとても面白かったです、本を買ってしまったぐらい。さすがにリヨンからは遠いのでそうそう見に行くことはできませんが、みなさんもぜひどーぞ。