Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アリゾナ州立大学
2016年4月号 文学部 Y.Y

①カルチャーショックについて

アメリカに来て2週間から1カ月の間にカルチャーショックを経験しました。かつてBIE生としてアメリカに滞在した際は、カルチャーショックを全く感じず文化の違いを楽しんでいましたが、今回は交換留学へのプレッシャー、書類提出や寮費支払いの際に感じた言語の壁、時差ぼけからくる体力的な疲れ等の複数の要因が重なった結果だと考えます。しかし、その時期を過ぎると徐々に再び文化の違いを楽しむことのできる自分に戻っていったと思います。

アメリカの生活の中で多くの戸惑いや疑問も度々生じていました。例えば、授業中必死でノートをとっていると、隣の席に座る友人から「ノート貸して」と、友人の席に置いてしまい教授の発言がメモできずに困惑し、茫然としていました。 しかし、自身で相手の行動の意味を勝手に解釈するのではなく、日々の中で生じる疑問や違和感について互いの違いを受け入れながらも自身の状況を伝え、代替案を出し相手の意見も尊重し、よく話し合うことが重要だと考えます。

また、いい意味でのショックとして、友人の深い慈愛の精神に驚いたことも多々ありました。体調が悪い私を会うたびに気にかけてくれ、テスト前には質問に答えてもらい、友人からの多くの助けに感謝してもしきれません。カルチャーショックを通して柔軟な考え方や行動が身に付き、そして自身の成長に繋がったと思います。

②Pre-K (幼稚園での実習、実験観察の授業について)

この授業は、Abnormal Psychology の授業と並んで印象深い授業の一つでした。幼稚園でPre-Kというクラスの4から5歳児の子ども達に対して簡単な授業を行い、数学や書き方、感情の言語化や問題解決について教え、先生のサポートや子どもの発達について観察を行いました。

印象深い理由の一つがこのクラスが非常に大変であったことが挙げられます。言語面において、子どもの話す速度が非常に早く、話しながら空想と現実が混ざることが多々あり、特に幼児に対する独特のワードやフレーズに苦戦しました。(例)(Please criss cross applesauce: あぐらかいて)また、言語で表現できず、手や足が先に出てしまう子もいました。自尊心を傷つけないため、No と言わずに話して出来事への理解を促すことが重要である一方で、子どもの安全を保つことが求められているため、時に彼らを抱きかかえながら喧嘩の間に入っていました。

もう一つの理由として、試行錯誤を繰り返し、自分自身の進歩を確かめながら自分のクラスの子ども達の日々の成長を肌で感じることができたことへの充実感が挙げられます。毎回の授業で自主的にノートをつけ、授業後にクラスの先生のもとへ行きアドバイスをもらう、先生と他の学生が用いる言い回しを記録し次のクラスでは使えるようにしていました。また、子ども達が私の授業を通して、折り紙の折り方をマスターしている、子ども達が自分達で問題解決しているのを見た際、彼らの社会スキルの向上を非常に嬉しく思いました。

また、日々子ども達の感情に寄り添い、彼らとの信頼関係が徐々に構築される中で保護者との信頼関係も作られてゆき、Baby Welcome Party 今度生まれてくる赤ちゃんのお祝いのパーティにも招待していただきました。保護者の方々が心の込めた詩を読んでいき、その詩を聞きながら愛の深さを感じとても感動しました。

最後の授業の日は、Pre-Kの子ども達と日々会えなくなるのが非常にさみしくて胸が締め付けられるような思いでした。そして、たくさんの笑顔をくれた彼らと出会えたことに感謝しています。心の底から彼ら一人一人が自身の良さを発揮し、幸せに自分らしく生きてほしいと強く願っています。

③おススメのアプリです

Uber : 個人タクシーが簡単に見つけられるアプリで、早く目的地に着き、運転手の方もより親切で友人と相乗し割り勘するとバスより安くなります。

アリゾナ州立大学のアプリ:ポータルサイトのMy ASU やキャンパスの地図がすぐにアクセスできます。

クラスの室内

グラウンド

観察のためマジックミラーで外からしか見えないようになっています

Baby Welcome Party の様子