Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2014年9月号 法学部 S.T

現地の友人学生、友人について 僕はこちらに来る前から頻繁に他国の学生と交流を持ったりしていたわけではありませんでした。そのため日本人の友人とこちらでできた友人の違いを強く感じることがあります。一概には言えませんが、こちらの学生や友人は自分を出すことを恐れていないように感じます。自分の考えを日常生活や授業内で発表し、自分の考えを聞かれる前に言います。もちろんそのようなことをしない学生もいます。しかし多くの生徒や友人は黙るということをあまりしないなと感じます。自分を言葉にして表現しますし、感じたことを隠すよりもストレートに他者に伝えます。こちらでできた友人と日本人の友人との大きな違いはそこにあるかなと思います。しかし同時に共通点を感じることもあります。マードックには世界各国から学生が来ており、アジア各国の学生も多いです。日本人学生はアジア人の学生との間で共通点をより多く見つけることができると思います。現地の学生やアジア人学生と自分を比べるということができ、興味深く楽しいです。マードック大学のいい点は生徒の多様性だと思います。そしてその違いを拒否するのではなく楽しむことが大事だと思います。 パースという街 パースに住んでよく耳にするのがパースは暇だということです。することがない。街は小さい。店はすぐ閉まる。この様な類のことを頻繁に耳にします。残念ながら確かにそのような部分があるというのは事実です。日本の大都市と比べるとパースは小さくて人も少ないです。しかし暇かというとそうでもないと僕は思います。というのは自分の目でこの街に住み楽しんでいる人々を目にすることがあるからです。パースに来て楽しめる人というのは自分で考え、自分で工夫し、自分を楽しませる事ができる人だと思います。日本は大きな街に出ればたくさんの良質のサービスを簡単に手に入れることができます。考えなしに街に出ても楽しむ事が比較的容易です。しかしこちらではそうはいきません。公共交通機関も日本のそれほどよくないですし、アクセスも悪いです。このような環境で暮らすことによって、時間の貴重さと日本が恵まれているということに気付きました。そして自分で考えるという事をあまりしていなかったということに気付きました。利便性に頼り切っていたなと思います。そして友人の大切さにも気付きました。こちらの街並みは殺風景です。物理的に見えるものやする事が少なくなったので、僕は人との繋がりや時間が貴重だと感じるようになりました。新しい出会いが楽しくそして貴重なものに思えてきました。物や情報に溢れすぎると1つ1つの価値を無視してしまいがちです。日本にいた頃は本当に多くのものに囲まれていました。それらの多くが無くなったことで、鈍感になってしまっていた自分の神経というか感覚というか何というのかわかりませんが、何か今の自分の中で変わった気がします。これはパースに長期間住むことにより気付けた事だと思います。