Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マードック大学
2019年9月号 国際学部 I.K

①現地の学生、友人について

 2月末から学校生活を開始してからずっと通して感じるのは、こちらの学生はとても勤勉だなということです。予習や復習は当たり前、勉強することは当たり前といったような姿勢が強く伺える生徒が多いように感じます。例えば、平日の昼間に図書館に行くとかなり広いのにも関わらず座る席が見つからないことが多々あります。バズゾーンと呼ばれる飲食可、お喋り可のスペースがあるのですが、そこでは毎日グループで取り組むassignmentについて皆が意見を出し合っている声が聞こえてきます。日本ではこんなに混雑する事ってないだろうなとすごく感心します。また、平日だと夜の11:00まで図書館が空いているのですが(24/7のスペースもある)、昼ほどではないにしろ本当に沢山の人が残って勉強を続けています。また、遊びと勉強の切り替えがとても上手だなと感じます。パーティーやdrinkingが大好きな友人が沢山おり、毎日毎日そんな感じなのかなと思っていたら、今日はちゃんと勉強したりエッセイをしたりする日だからと言われて、少しびっくりしました。私のイメージですが、日本だとほぼ7日間毎日が遊びかバイトって感じなので、よくだらけないでちゃんと勉強に取り組むことが出来るなと驚きました。daytimeにしっかり図書館で勉強してから夜に遊びに出る人も多いですが、私はそれはすごく効率的で良いと思いました。私が日本の学生と一番違うなと感じるところは自分の意見をしっかり持っており、発言する力があることです。前回のレポートでも述べたのですがdiscussion力に差がありすぎて本当に焦ります。何か質問が提示されると必ず2人か3人は同時に発言して声がかぶってしまったりしますし、相手の言ったことで何か自分が思う事があれば、あなたにreplyするねって言って自分の意見を述べたりします。また一回に発言する量が本当に多くどうやったらそんなにたくさんの事をペラペラと話せるんだろう、頭の回転が速いのかなと疑問にすら思います。日本語だとしてもあそこまで話せる自信が私にはないです。でも、そのおかげで自分は毎日たくさんの刺激を貰えますし、本当に楽しいです。

 

②2セメの授業紹介

 そういえば1セメでは授業紹介をしましたが、2セメではしてないと思ったのでこのテーマにしようと思います。私は今期も3つのユニットを履修しています。それぞれ” Religion and Popular Culture(REL102)”, ” Men and Women in Asian Society(AST288)” and ” Making of the Modern World(HIS182)”です。一つ一つ簡単に紹介をしていこうと思います。REL102では宗教と大衆文化がどのように関係しあっているかについて学びます。宗教が大衆文化に与える影響や、その逆、またお互いの中でのそれぞれの役割などです。また様々な側面から宗教をとらえるので、映画や漫画などそれに当てはまる例をたくさん取り扱います。すごくわかりやすくて助かります。ただ宗教といっても、主に取り扱うのはキリスト教です。そのため、基礎知識が全然無くて苦労もしています。日本のようにほとんどの人が無宗教だったり宗教に対して無関心である国でいれば、知ることが無かったであろう沢山の事を学べてとても面白いです。AST288は二年生向けの科目です。ですので内容が少しdeepになるし、取り扱う議題も難しいです。この授業は男女の地位や階級、gender roleや家族形態など色々な側面を、実際の例から考えていきます。例えば南アジアのこの国のこの民族、についてのビデオを見てそれについて感じた事を話し合ったり、内容に関する質問が提示されそれについて答えたりしています。ワークショップなので先生が話したりディスカッションしたりが混ざっている授業です。とてもタフなので何度も挫折しかけていますが、助けてくれるクラスメイトがいるのと、このユニットの先生が皆さんもお世話になるであろうリヨーニ先生だったので本当に救われました。HIS182は簡単に言うと世界史の授業です。高校で専攻していた人はイメージしやすいかと思いますが、世界史の授業をそのまま英語でやっているような感じです。とはいえ、内容はもっと深く詳しくなっていますが、大航海時代や奴隷貿易、世界大戦などどれも一度は耳にしたことのあるものが多いです。私は世界史が好きだったのでとても面白いです。ただtutorialの時にたまに行われるwriting activityがとてもハードで毎回苦戦しています。授業最後に提示され、終わった人から帰っていくスタイルなのですが、どうしたらいいかわからず先生に聞きに行く事ばかりです。あと、先生があまりhelpfulな感じじゃないので少し困っています。見放されているわけではないし、質問したらある程度は答えてくれるのですが、献身的に全力で助けようという感じではないので、きついなと感じることが多い授業です。とまあ、簡単に内容を説明するとこんな感じです。またアドバイスですが、履修を組むときはアセスメントをきちんと確認することをお勧めします。それぞれの%の配分やどんなassignmentがあるかなどユニットによって全然違うので、自分がこなせる範囲のものを履修した方が良いと思います。この三つのユニットに共通して言えることはどれも予習のリーディングの量が半端じゃないことです。多い時は英語の文献が3つ合わせて80p近く出ることもあります。それに加えてstudy questionなども同時にこなさなければならないので、正直1週間毎日ギリギリです。ただ、授業は忙しく難しくはなりましたが、セメ1より断然楽しいです。興味があるなという人のための参考になれば嬉しいです。