⑴授業について
交換留学生の授業は基本的に週3コマで、日本によく見られる大講義室のようなものは少なく、基本的には20人前後の小教室で授業を受けます。授業形態は主に3つに分かれています。先生がスライドや資料を使って講義を行う「レクチャー」では、生徒同士の話し合いはあまりありません。逆に、先生の大まかな指示のもとで生徒が主体となってグループワークや質疑応答を行う「チュートリアル」や、2時間の中で講義形式の前半と実践的な活動の後半を組み合わせた「ワークショップ」があります。
評価対象となる課題は授業ごとに異なり、毎週のポートフォリオタスク(小課題)や復習クイズ、配点が高めの最終課題、さらにはグループでのプレゼンテーションやレポートなど多岐にわたります。これらは大半が大学の専用サイトを通じて提出します。日本と違って出席点がない場合が多く、課題の期限やクオリティがそのまま評価に直結するシステムです。
また、ネイティブスピーカーの英語についていくのは、3ヶ月が経った今でもすべてを正しく理解することは厳しいため、授業前のスライド確認や音声動画による事前の予習が欠かせません。授業外の学習は、スタディルームや「ビルディング360」という木造ガラス張りの開放的な勉強スペースのある建物をよく利用しています。
現在、交換留学生は私を含めて6人しかおらず、同じ授業を受ける機会は滅多にありません。そのため周囲は現地学生や他国籍の英語話者ばかりですが、ディスカッションの際は事前に自分の考えをまとめて、頭を整理してから話す努力をしています。スムーズに話すことは難しいですが、伝えようとすれば相手も温かく耳を傾けてくれるため、日々大きな励みになっています。
⑵オープンデー
5月23日の土曜日にマードック大学でオープンデーが開催され、進学希望者や大学に興味のある人々に向けてキャンパスが開放されました。私を含む交換留学生6人と先生方は、大学の魅力を伝えるこのイベントで、日本文化体験のコーナーを担当することになりました。私自身、日本でもオープンキャンパスの運営に関わった経験がなく、現地の雰囲気や規模感が未知数だったため、最初は少し緊張して当日を迎えました。
会場には書道、浴衣の着付け、茶道、折り紙の4つの体験スペースがあり、私は折り紙ブースを担当しました。当初は「鶴」しか自信を持って折れるものがなく不安でしたが、事前に手裏剣や風船、カエルなど日本らしい折り紙を調べて習得し、本番に臨みました。現地のオープンデーは学生だけでなく、家族連れも気軽に訪れる地域イベントのような温かい雰囲気で、当日は多くの子どもたちも足を運んでくれました。
ブースでは、訪れた学生や子どもたちと「今、どんな分野に興味があるの?」などと楽しく会話を交わしながら、一緒に折り紙を折り進めていきました。完成したときに「ありがとう!」と笑顔で次のブースへ向かう姿を見ることができ、日本の文化を体験してもらうと同時に、直接感謝をされる喜びを味わうことができました。
他のブースもお客さんが途切れることなく大盛況で、最初は緊張していたものの、現地の人々と深く触れ合えた大変有意義で貴重な経験となりました。